2019/02/16

2019年2月16日(土)昨日15日、海外市場の動き

2019年2月16日(土)昨日15日、海外市場の動き

米中閣僚級通商協議は米中共に進展を主張するも、具体的な合意に至らず、来週ワシントンで協議を再開し、トランプ大統領は追加関税の期限延長の可能性はある。トランプ大統領は政府機関閉鎖を回避するため、予算案に署名、ただし、議会の承認を得ずメキシコ国境の壁建設費の確保に向け、非常事態宣言を発令。共に、不透明感は解消できず。

経済指標では、前日の弱すぎる米小売売上高に続き、米鉱工業生産は前回分が下方修正され、2017年8月来の低水準で予想と前回を大幅に下回るマイナスで、ドル売りの材料となるも、米株は強く、米債利回りは上昇。

為替相場は27日を期待しているのか週末のポジション調整なのかGBPは強く、米中通商協議を資源価格の上昇を意識しているかAUDも強くNZDも上昇傾向を維持。サウジアラビアの海上油田の一部が約2週間前から操業を停止していることもあり原油高でCADは上昇傾向を維持。JPYはUSDJPYが円高傾向を維持するもクロスで円安。

トランプ大統領は、議会の承認を得ずメキシコ国境の壁建設費の確保に向け、非常事態宣言を発令。民主党は法的措置をとる可能性を指摘。南部国境は現在、中核的な国家安全保障上の権益を脅かし、国家非常事態を構成する安全保障、人道上の危機にあると指摘。

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サンダース・ホワイトハウス報道官、トランプ大統領は政府機関閉鎖を回避するため、予算案に署名した。→ 政府期間の閉鎖再会は回避。

トランプ大統領は、議会の承認を得ずメキシコ国境の壁建設費の確保に向け、非常事態宣言を発令。民主党は法的措置をとる可能性を指摘。南部国境は現在、中核的な国家安全保障上の権益を脅かし、国家非常事態を構成する安全保障、人道上の危機にあると指摘。

トランプ大統領(記者会見)、通商協議は多くの点で合意に近いか、合意に近づいていると判断すれば、追加関税の期限延長の可能性はある。

習近平国家主席は、ライトハイザー代表とムニューシン長官と会談。ライトハイザー代表は習国家首席に、2日間にわたる協議が「極めて良好」だったと伝え、「困難かつ重要な懸案で前進したと感じている。さらに取り組まなくてはならない課題はあるが、楽観視している」と語った。

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USDJPYは、一日を通じて110.26~65の40ポイントレンジで円高傾向を維持するも、GBPJPYが0.67%上昇するなどクリアなトレンドは出ず。ただし、米株高+米金利の上昇+原油高でも110円台前半を維持していることを考えれば、円ショートポジションの巻き戻しが、週末+米3連休を前にして続いている可能性と。来週の米中通商協議の再開の結果を見るまでは、積極的に動きにくいことを表している。

EURUSDは、一時1.1234まで下落するも、終盤にかけては1.1300の大台を回復するも継続できず。サンチェス・スペイン首相は総選挙を4月28日に前倒しで実施することを発表、クーレECB線務理事、新たな条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)についてECB内で議論。どうも年内の利上げは遠のいている可能性も強く、ブレグジット交渉も不確実性の塊。元の1.13~1.15のレンジに逆戻りするようなイメージは描けず。

AUDUSDは、アジア市場の0.7079をボトムに米国市場終盤には0.7149まで上昇、前日の高値0.7132を超えてのクローズ。前日の強い米貿易収支の影響なのか? 弱い中国CPIやPPIにも関わらず下げ幅は限定的で、米中通商協議を期待しているのかAUD買い戻しが続いている。


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22:30    USD 2月 NY連銀製造業景気指数=8.8(7.5 前回3.9)→ 予想と前回を上回る

22:30    USD 1月 輸入物価指数=前月比-0.5%(予想-0.2% 前回-1.0%)、前年比-1.7%(予想-1.6% 前回-0.6→-0.5%)

23:15    USD 1月 鉱工業生産=前月比-0.6%(予想0.1% 前回0.3→0.1%)→ 前回分が下方修正され、2017年8月来の低水準で予想と前回を大幅に下回るマイナスへ、ドル売りが強まる、設備稼働率=前月比78.2%(予想78.7% 前回78.7→78.8%)→ 予想と前回を大幅に下回りドル売りの材料へ 

23:55    USD ボスティック・アトランタ連銀総裁講演

0:00    USD 2月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=95.5(予想93.7 前回91.2)→ 予想と前回を大幅に上回る

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【北米】
ペンス米副大統領は14日、米国の対イラン制裁を破ろうとしているとして、欧州の主要国を非難

2月17日が米通商232条、自動車関係調査期限。トランプ政権は、通商拡大法232条に基づき、自動車と自動車部品への追加関税賦課を検討。

トランプ大統領(記者会見)、通商協議は多くの点で合意に近いか、合意に近づいていると判断すれば、追加関税の期限延長の可能性はある。

トランプ大統領(記者会見)、米国が中国との「偽りのない通商協定」締結にこれまでになく近づいている。「ディールが成立するなら、敬意を持って関税措置を引き揚げたい」が、協議は非常に複雑とも語る。

サンダース・ホワイトハウス報道官、「米中両国は3月1日の期限に向け、すべての問題について引き続き取り組んでいく」、「今週行われた詳細かつ踏み込んだ討議では進展が見られたが、なお多くの課題が残されている」。

サンダース・ホワイトハウス報道官、両国は今週の協議で技術移転、知的財産権、農業やサービス部門、非関税障壁、通貨などについて討議したほか、巨額の米貿易赤字解消に向けて中国が米国から製品・サービスを購入する可能性についても協議した。

ムニューシン長官はツイッターへの投稿で、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が中国の劉鶴副首相と「生産的な会合」を行った。

中国国営の新華社、両国が今週の協議で複数の主要分野で原則的合意に達した。

習近平国家主席は、ライトハイザー代表とムニューシン長官と会談。ライトハイザー代表は習国家首席に、2日間にわたる協議が「極めて良好」だったと伝え、「困難かつ重要な懸案で前進したと感じている。さらに取り組まなくてはならない課題はあるが、楽観視している」と語った。

中国中央電視台(CCTV)、 米中は主要な問題で原則的に一致。さらに、通商と経済を巡る問題に関する覚書(MOU)について踏み込んだ協議を行った。→ 詳細は不明。

中国国営メディア、習国家主席は「来週、米中はワシントンで再び会合を行う。双方に利益となる『ウィンウィン』の合意にたどり着けるよう引き続き尽力することを望む]。両国の貿易摩擦解消に向けて中国は「協力的なアプローチ」を取る意向を示した。

米下院議長は、トランプ氏が非常事態宣言なら法的異議申し立ての公算

サンダース・ホワイトハウス報道官、トランプ大統領は政府機関閉鎖を回避するため、予算案に署名した。→ 政府期間の閉鎖再会は回避。

トランプ大統領は、議会の承認を得ずメキシコ国境の壁建設費の確保に向け、非常事態宣言を発令。民主党は法的措置をとる可能性を指摘。南部国境は現在、中核的な国家安全保障上の権益を脅かし、国家非常事態を構成する安全保障、人道上の危機にあると指摘。

デイリーSF連銀総裁、今年は利上げの必要はない。今年は金利を据え置く良い機会。次回の金利変更を判断するのは時期尚早。年内にバランスシート縮小を止めるのはもっともで、今は辛抱強くいるのが適切。今年の成長見通しは2%、インフレは1.9%を予想。

ボスティック・アトランタ連銀総裁,今年1回、来年1回の利上げを予想。今年の我々の成長見通しはなおトレンドを上回っている。バランスシートは金融危機前の水準よりも拡大しておく必要がある。

【欧州】
サンチェス・スペイン首相、総選挙を4月28日に前倒しで実施することを発表。

クーレECB線務理事、新たな条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)についてECB内で議論。

EU報道官、英国とブレグジットに関する会合を2月18日に予定

メイ首相はEUとの再交渉は求めない方針に転換したとの報道も伝わっていた。ただ、アイルランド国境のバックストップ案が暫定措置であることの何らかの確証は求めている。

ムーディーズ、英国の合意なき離脱のリスクは依然高い。

【アジア・その他】

NZは中国向けの海産物輸出が滞っているという報道。アーダーン政権が次世代通信規格「5G」の通信網整備から中国のファーウェイを排除することを決めたことへの報復措置が警戒されている

サウジアラビアの海上油田の一部が約2週間前から操業を停止

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