2019/02/24

今週の主な材料(2月25~3月1日)

今週の主な材料(2月25~3月1日)

今週は「米朝首脳会談、英国のEU離脱合意案の修正案審議採決、米中通商協議の猶予期限到来」や、パウエル議長の議会証言を含め、通貨当局者の発言、重要なスケジュールを含めなんと多いこと! そして、今週で2月が終わり、3月がスタートする。

イベントでは、
NO.1は、3/1(金)の「米中通商協議の期限(米国が3月1日から対中関税を引き上げる期限)」で回避し延長されると思われるが、どのような合意がされいつまで延長するのか? ある程度織り込み済みとは思うが、その結果により相場が変動することは間違いない、もちろん、どのような結果になるかにより異なるが「 buy the rumor, sell the fact」にならないとは限らない。

NO.2は、2/27(水)の「英下院でEUR離脱方針の審議採決」では、直近になって審議できないのでは? との発言も見られるがギリギリでEUがどこまで妥協し合意案を示すことができるのか? 英与野党で党の離脱者が増えている中で、3月29日の離脱期限を前にして期限の延期が避けられないとの意見も多い。

NO.3は、2/27(水)~28(木)の「米朝首脳会談」で、個人的にはあまり興味がないが、本当に「朝鮮半島の非核化」で合意できるのであろうか? 表面上の合意で終わらないことを願いたい。ベトナムのハノイで開けれるこの会談の結果をうけ、円相場が動く可能性だけは気になる。

発言・証言のスケジュールでは
2/26(火)の パウエルFRB議長 上院銀行委員会で半期に一度の議会証言で、ハト派へと急転換し、現状では当面の間は様子見姿勢が強待っているFRBメンバーだが、今後の相場を占う意味でも重要。なお、2/27(水)には下院での証言が控えているが、基本的には同じ内容と思われるので重要度は低い。

2/26(火)には、BOEのカーニー、ラムスデン、プリハ、ハスケル各氏が2月のインフレ報告書に関する財務相の公聴会に出席する。ややインフレリスクを気にしているとは思えるが、ブレグジットを直前に控えてどのような発言をするのか、気になる。


経済指標では
2/27(水)カナダCPIは、前月比(予想0.2% 前回-0.1%)、前年比(予想1.5% 前回2.0%)となっている。直近のポロズ・カナダ中銀総裁発言では、「足元では不確実性が拡大し金融政策の変更はデータ次第」とあり今回のCPIを注目したい。

2/28(木)米第4四半期GDP・速報値が発表されるが、英政府機関の閉鎖で発表が大幅に遅れている。前期比年率(予想2.4% 前回3.4%)と大幅な減少が予想されているが、すでに十分織り織り込み済み。逆に強い数字ともなればサプライズ。

3/1(金)ユーロ圏CPI・速報値は、前年比(予想1.5% 前回1.4%)、コア前年比(予想1.1% 前回1.1%)となっている。最近の傾向として、CPIは低下傾向にあるが、コアCPIは横ばいとなっており、原油価格等の影響が大きく、2月に入ってWTIの平均終値は54.72ドルで底堅く推移している。

3/1(金)カナダ GDPは、前月比(予想0.0% 前回-0.1%)とマイナスを脱却、前年比(予想1.4% 前回1.7%)、第4四半期(前期比年率予想1.0% 前回2.0%)と低下が見込まれている。

3/1(金)米個人所得・個人消費支出は、個人所得は前月比(予想0.0% 前回0.2%)、個人支出(前月比予想0.0% 前回0.4%)と弱いが、コア個人消費支出(前月比予想0.1% 前回0.1%)、前年比(予想1.9% 前回1.9%)と前回と変わっていない。

その他、詳しくは別表で!

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