2019/02/22

2019年2月22日(金)昨日21日、海外市場の動き(午前5時間ごろの動き)

2019年2月22日(金)昨日21日、海外市場の動き(午前5時間ごろの動き)

米株安、債券利回り上昇、WTI小幅下落。為替相場は中国が豪州産石炭の輸入禁止との報道にAUD+NZDの下落が目立つも、他の主要通貨は終わってみれば前日比と大きな変化は見られず。

米経済指標は強さが見られず。米耐久財受注+フィラデルフィア連銀製造業景気指数+米製造業PMI+米中古住宅販売+景気先行指標が予想を下回る。

21日米中閣僚級通商協議を再開、貿易戦争終結に向けた合意を目指す。米国からはライトハイザーUSTR代表とムニューシン財務長官、中国からは劉鶴副首相と易綱中国人民銀行総裁が協議に臨む。→ 来週まで延長する可能性も指摘され、閣僚級交渉では、主要な構造問題で6つの覚書が準備し、技術移転、知的財産権、サービス、為替、農業、非関税障壁をカバーする見通しと報じている。

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USDJPYは、アジア市場で米中貿易交渉の主要な構造問題で6つの覚書が準備されているとの報道が伝わると一時110.85まで上昇。これが一日を通じた高値となり、弱い米経済指標や米株安もあり、米金利が上昇する中でも反応は鈍く、結局は110.56~110.85のレンジを抜け出せず。

AUDUSD下落し、つられてNZDUSDも弱い。AUDUSDはアジア市場では豪雇用統計で「予想外に雇用者が増加」し0.7207まで急伸するも、「中国が豪州産石炭の輸入を禁止する」との報道が流れて逆に豪ドル売りが強まり0.7086まで下落。「中国商務省が石炭輸入の禁止について情報はない」と否定するも、戻りは0.7130台と限定的で欧米市場では0.7070台まで続落し、終盤では買い戻気味で推移。

USDCADは、ポロズ・カナダ中銀総裁が「金利をいつかは中立的な水準に戻す必要がある」とし、金融政策の正常化に前向きでUSDCADは直後1.3194→1.3163まで下落、逆に「足元では不確実性が拡大し金融政策の変更はデータ次第」との発言に、後、CAD売りが加速し1.3230台へ上昇し、高値圏で推移中。

EURUSDは、独&ユーロ圏PMIは、製造業が弱く、サービス業強く、総合は予想と前回を上回る。債券利回りは上昇気味ながら欧州株の反応は鈍く、直後の反応はEUR売りで、欧州市場では1.1363→1.1322まで下落するも続かず下げ止まり反発へ。ECB理事会議事要旨でTLTRの可能性が指摘されるも反応な鈍く、米国市場では弱い米経済指標が目立ち1.1366まで上昇するも続かず。結局は大枠1.1320~65の狭いレンジで推移。

GBPUSDは、ハモンド英財務相は「EU離脱について、EU側と建設的な協議が行われており、早ければ来週にも修正後の離脱協定案が英議会で採決にかけられる可能性がある」との見通しを表明。ロイターは「英国とEUが直ちに合意に至る公算は小さいものの、双方はメイ英首相が議会で承認を得られる可能性のある妥協案に向け歩み寄りつつある」と楽観的な見通しがある反面、英政府筋では「来週までにブレグジット案が通過する後は思えず」など、複雑。この動きをしめしているのか一日を通じて1.3026~94のレンジで上下変動し結局は前日比で大きな変化は見られず。

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22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.6万件(予想22.9万件 前回23.9万件)、失業保険継続受給者数=172.5万人(予想174 前回178万人)→ 予想より改善へ

22:30    USD 2月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数=-4.1(予想14.3 前回17.0)

22:30    USD 12月 耐久財受注=前月比1.2%(予想1.7% 前回0.7→1.0%)、除く輸送機器=前月比0.1%(予想0.3% 前回-0.4→-0.2%)→ 予想を下回る

23:45    USD 2月 総合PMI・速報値=55.8(予想55.1 前回54.4 )、製造業PMI・速報値=53.7(予想54.9 前回54.9)、サービス業PMI・速報値=56.2(予想54.3 前回54.2)→ 製造業が弱く、サービス業強く、総合は予想と前回を上回る

0:00    USD 1月 中古住宅販売件数=494万件(予想500万件 前回499→500万件)、前月比-1.2%(予想0.8% 前回-6.4→-4.0%)→2015年以来の低水準で、 前月比が上方修正されるも予想を下回る

0:00    USD 1月 景気先行指標総合指数=前月比-0.1%(予想0.2% 前回-0.1%)→ 予想を下回り前回と変わらず

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【北米】
ブラード・セントルイス連銀総裁、基本シナリオは金利お現状維持。バランスシートの決定はこれから数回の会合で行われればいい。金利の正常化は終わりを迎えようとしている。

ブラード・セントルイス連銀総裁、2018年と比べ2019年の成長は鈍化すると予想。米国では生産性と共に賃金が上昇するだろう。現状で最大の懸念材料は欧州。2019年の成長は2.25%と良好な数字になりそう。

ブラード・セントルイス連銀総裁、基本しない炉では金利お現状維持。バランスシートの決定はこれから数回の会合で行われればいい。金利の正常化は終わりを迎えようとしている

【欧州】
英保守党幹部2名、ブレグジットの方向性次第では離党へ。

ユンケル欧州委員長、合意な離脱の可能性を排除できず。

ハモンド英財務相、EU側の譲歩を期待。EU側からバックストップに関する動きがある。

ハモンド英財務相は、EU離脱について、EU側と建設的な協議が行われており、早ければ来週にも修正後の離脱協定案が英議会で採決にかけられる可能性があるとの見通しを表明。BBCに来週の動きについて「下院で再び採決を実施する機会があるかもしれない。ただ、今後数日でどの程度進展するかに左右される」と述べた。

英政府筋、来週までにブレグジット案が通過する後は思えず。

ロイター、英国とEUが直ちに合意に至る公算は小さいものの、双方はメイ英首相が議会で承認を得られる可能性のある妥協案に向け歩み寄りつつある。

英保守党幹部2名、ブレグジットの方向性次第では離党へ。

メイ英首相とユンケル欧州委員長の20日の会談は、「良好で建設的だった」と発言。会談でバックストップが「一時的な取り決め」にすぎない点を保証することについて協議が行われたと述べた。→ ハモンド財務相は、「これはこれまで使われたことのない言葉であり、重要だと思える」と発言。

レーン・アイルランド中銀総裁、ユーロ圏経済がリセッションに陥るとは考えていない。ECBは困難な状況に対処する準備をするべき。

レーン・アイルランド連銀総裁、ユーロ圏経済は一時的軟化傾向がみられる。ユーロ圏経済がリセッションに陥るとは考えず。

ECB理事会議事要旨(1月24日)、景気鈍化がインフレ期待に影響することを懸念。一時的な鈍化傾向が長期化する不透明感が高鳴っている。TLTROの決定は急ぐべきでない、喜寿的な作業は急ぐ必要。リセッションの可能性は低いが、不確実性は高い。直近の成長の勢いは以前の予想より弱い。

ECB理事会議事要旨、景気鈍化がインフレ期待に影響することを懸念。一時的な鈍化傾向が長期化する不透明感が高まってきている。3月のECB理事会で今後を判断する。TLTR(新たな貸出条件付き長期資金供給オペ)決定は急ぐべきではない、技術的な作業は急ぐ必要ガイダンスに沿って、市場は利上げについて織り込んでいるようだ。

EUはイタリア成長傾向を批判、→ 伊紙レプブリカはEUが来週にもイタリアに関する報告書を発表する見込み。イタリア政府の長期成長計画は失敗だとの内容となるもよう

【アジア・その他】
中国、豪州産の石炭輸入を禁止と発表。ただし、中国商務省が石炭輸入の禁止について情報はないと否定

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