2019/02/26

2019年2月26日(火)欧州・米国市場序盤の動き

2019年2月26日(火)欧州・米国市場序盤の動き

基本、パウエルFRB議長の議会証言待ち。一方、メイ英首相は条件次第で「議会に離脱延期法案の採決を約束」し合意なきEU離脱のリスク後退中と先読みしたGBPは上昇。

メイ英首相は(議会演説)、EU離脱期限の延長は望まず。自身の離脱案が否決されたときは、議会に離脱延期法案の採決を約束。ただ、延期の場合も短期間かつ限定的に、EU離脱期限の延期を望んではいない。英議会向けの公聴会では、カーニー、ラムスデン、プリハ、ハスケル各氏予想通りの発言で特にサプライズもなし。

米住宅着工件数は前月比-11.2%(予想-0.1% 前回3.2→0.4%)と予想外に弱い数字(ただし、12月分)に直後から米金利は低下し全体的にドル売りの流れが強まる。また、米株も下落からスタートし、建設許可は強いが、住宅価格指数、ケース・シラー米住宅価格指数は弱い。

GBPUSDの上昇を主に、EURUSDとUSDJPYでもドル売りが優勢で全体的ドル売りを維持するも、逆に、AUDUSDとNZDUSDは小幅下落しUSDCADは小幅上昇と、最近はこの二極化した流れが続いている。

GBPUSDの上昇は、言わずと知れたメイ首相の発言によるところが強く、①議会の明確な同意がある場合にのみ、3月29日に合意なく離脱する。→ ②3月12日までに修正離脱案を議会が承認しなかった場合、合意なく離脱するかどうか採決させる。→ ③否決した場合は、3月14日に離脱交渉期間の「短期の限定的な延期」を要請するかどうかの採決を行う。とのことを市場は好感し一時1.3237まで前日比約0.61%上昇。EURGBPも漸次t氏で0.51%上昇中。

USDJPYはアジア市場で111.07を高値に110.75まで下落、そして米国市場に入り弱い米住宅着工件数を受けた米金利の低下と株安に110.60台まで円高が進んでいる。110.50を割り込めるか?

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