2019/02/18

2019年2月18日(月)欧州市場前半の動き

2019年2月18日(月)欧州市場前半の動き

米国市場が休場で3連休の週明け月曜日。日本株、中国株は上昇するも、欧州ではフランス・イタリア・スペインが小幅上昇するも、ドイツは小幅低下。

日本時間の昼には、懸念された米商務省が通商拡大法232条に基づく自動車関税に関する報告書をトランプ大統領に提出。トランプ氏は報告書提出から90日以内に内容を精査し、勧告されている措置について最終決定する必要があり、輸入自動車と自動車部品に最大25%の関税を課す可能性がある。

ただし、為替相場はこの先のことを織り込む動きは見られず、目先は先週の北京で開催された場所をワシントンに移し交渉が続く米中通商協議の行方に焦点が集まっている。

米中関係者発の報道からは、楽観的と読み取れる発言が多く、市場は何等かの合意と、追加関税の実施時期の60日間延期を織り込んだ動きとなっている。

これを受け為替相場は主要通貨で全体的に小幅ながらドル売りへと動き、GBPは27日の下院採決前のメイ首相の積極的な外交と、英野党・労働党の7名の議員が離党、GBP買いへと動きGBPUSDは一時1.2939まで上昇。

株高の動きと米中通商協議の進展期待に、リスク選好の動きでAUD、NZDも底堅く推移し、AUDUSDは0.7160まで一時上昇、NZDUSDはアーデンNZ首相の「中国との関係を評価」する発言もありアジア市場では一時0.6893まで上昇している。

USDJPYは特に言うことはないが、米国の通商拡大法232条に基づく報告書が提出されたにも関わらず、株価は堅調で、110.50台を中心とし小幅な円安となっており、円はクロスでも小幅ながら全面安。ただし、日経平均株価が380円近く上昇したことを考えれば円売り圧力は弱いとしか言いようがない。

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