2019/02/03

今週の為替相場を考える(2月4~8日)

今週の為替相場を考える(2月4~8日)

ブレグジット離脱代替案が採決され、パウエルプットを再確認したパウエルFRB議長のFOMC後の会見、米中ハイレベル通商協議では農産物の購入拡大が実現、最終的には2月に米朝首脳会談の途中にアレンジしているのでは? と言われている、トランプ米大統領、ライトハイザーUSTR代表、ムニューシン財務長官率いる米代表団の中国訪問が実現するのか?
これはさておき、先週は株価の反発と、金利の低下(週末は反発しているが)、これらに敏感なAUD+NZD+CAD(原油高も加わるが)の上昇が目立っており、USDJPY相場が膠着状態を抜け出せぬ間はクロスで円売りをして攻める投機筋も多いのでは?

株高+金利上昇と相反する材料、米中通商協議への不安感、米中通商協議への期待感と不安感と、全てがミックス。USDJPY相場はテクニカルで円ブルの中、市場参加者の多数は円ブルとみてもいいが、利食いを入れないと反発することが多く、引き続き108.50~110.00の大きなレンジの中。(井の中の蛙)

GBPは今後のブレグジット交渉でEUが妥協するのか? 前週に1.3200の大台達成から1.300の大台をキープするもやや不安の中で反落気味。

EURUSDは弱い経済指標が目立ち、強気のバイトマン独連銀総裁のハト派へと変化。利上げ期待度も低下し年内の利上げが遠のいたとの意見も目立っている。ただし、ブレグジット関連の材料でEURGBPが変動しながらも、1.13~1.15のレンジから一時1.15台を達成するなど底堅い動きが目立っている。

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USDJPY 予想レンジ 118.50~110.00

オシレーター系、移動平均系と短期は売り買いが混在する、中期的には売りを示しており、市場参加者のセンチメントと合わせれば、戻り売りを続ける人が多いと予想できる。ただし、110.20、110.50を超えるような円安にでもなれば、損切りが多くなることは覚悟。そして、相場感では引き続き118.50~110.00のレンジを抜け出すまではレンジ相場を心がけたい。


EUDUSD 予想レンジ 1.1380~1.1550

オシレーター系、移動平均系は共に、短期と中期は買いを示唆。ブレグジット離脱代替案が採決後の反発を考えれば買い主導の動きになりそう。そして、相場感では1.1500をクリアに一時できなければ、先の1.1570高値から1.1290まで下落した動きを思い出し相当の利食い売りも出てくることは間違いない。


AUDUSD 予想レンジ 0.7150~0.7300 または、0.7200~0.7400

オシレーター系、移動平均系は共に、短期と中期は買いを示唆。0.7076から0.7300まで反発した流れを考えれば、頷ける。200日MAは0.7295に位置し、先週の高値は0.7295で0.7246まで下落した記憶が残っており0.7300は重要と言わざるを得ない。相場感では昨年12月3日~4日も200日MAをトライし失敗した記憶が残り、簡単にはブレークできるかは疑問。ただし、株価が反発し、米中通商協議でプラス材料が追加されるようになれば、こんどこそ!


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