2018/04/11

2018年4月11日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年4月11日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

多くのリスクオン・オフの材料混在なのか? 米CPI待ちなのか? GBPUSDは5月の利上げ期待は変わらず、GBP高を容認する動きもあり底堅く+0.15%の上昇で1.42台を狙う位置に上昇したのを別格に、ドル円相場は107近辺から動けず、他の主要通貨も小幅な変動で推移。日経平均株価は-96.82(-0.44%)と小幅安で終了するも、中国の市場開放に向けた動きに中国株は強含みで推移し、米債利回りは低下気味。

日本の機械受注は予想を大幅に上回るも変化なし。目立ったのは中国CPIで前年比2.1%と予想2.6%、前回2.9%から大幅に低下、PPIも予想に届かずインフレ圧力の低下が示され、AUDUSDは小幅安へ。

中国人民銀行総裁はボアオ・アジア・フォーラムで人民元の切り下げは否定しながらも、「ほとんどの金融市場開放策を6月末までに実施。金融分野へ外資参入を一段と容認」と、前日の習主席の発言を補足しながら米国に配慮した市場開放策を説明している。

米国では、習主席らの発言をうけトランプ大統領はツイッターで評価。 また、米大統領選でロシア干渉疑惑を捜査しているモラー特別検察官の解任を検討と報道。日本では安倍政権を巡る不透明がより強まり、シリアへの英仏米による軍事行動の可能性も気になるなど、何が飛び出すかわからない状況が続く。

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JPY 2月 機械受注=前月比2.1%(予想-2.5% 前回8.2%)、前年比2.4%(予想0.0% 前回2.9%)→ 予想を大幅に上回る

AUD 4月 ウェストパック消費者信頼感指数=-0.6%(前月比予想 前回0.2%)→ 前回を下回りマイナスへ

CNY 3月 消費者物価指数=前月比-1.1%(予想-0.5% 前回1.2%)、前年比2.1%(予想2.6% 前回2.9%)→ 予想と前回を大幅に下回る

CNY 3月 生産者物価指数=前年比3.1%(予想3.2% 前回3.7%)→ 予想と前回を下回る

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【北米】
米当局筋=トランプ大統領はモラー特別検察官の解任を検討

【アジア・その他】
易綱人民銀行総裁=ほとんどの金融市場開放策を6月末までに実施。金融分野へ外資参入を一段と容認。外資系企業が参入できる分野を急速に拡大する。2018年末までに信託・金融リース・自動車金融・消費者金融分野への外資参入を容認へ。中国、証券・資産運用・先物・生命保険会社への外資出資上限を数カ月以内に51%に引き上げへ。

易綱人民銀行総裁=中国は人民元を切り下げず、中国の金融市場開放は慎重かつ緩やかに。

中国証券監督管理委員会(CSRC)=中国本土(上海・深セン)と香港の株式相互取引の1日当たりの投資上限を5月1日から4倍に引き上げる

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