2018/04/13

2018年4月13日(金曜日)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年4月13日(金曜日)アジア・欧州市場序盤の動き

今日は不吉な日との迷信が残る、13日の週末金曜日。トランプ大統領のツィートは優柔不断とでも言うのか、朝改暮令とでも言うのか、いつどこでツィートされその内容で相場が上下変動することにややうんざり。安倍首相の支持率は大幅に低下する中で、トランプ大統領のシリア軍事行動までワンステップ余裕がある雰囲気にリスクオフの巻き戻しが強く、日経平均株価は+118.46(+0.55%)と小幅高で終わり一先ず安心感が広まる。

結果として、円売り+カナダドル買い+豪ドル買い+NZドル買いと、リスク回避の巻き戻しの動きは、夕刻の中東・東欧勢・早出の欧州勢の参入とともに加速。

米中貿易問題で注目度が高い中国の貿易収支は、予想外の約1年ぶりとなるマイナスで-49.8億ドル(予想272億ドル 前回337→-337.5億ドル)。中国首脳部が対米貿易黒字の削減に本腰を入れていたかを推測がきる。 USDCNY6.2870→6.2920台まで上昇するも結局は元の水準に逆戻りし、中国経済指標に過分に反応するAUDUSDへの影響は見られず。
独CPIは前年比1.6%と予想・前回と変わらず相場への影響は皆無。

USDCADは、今日からスタートの米州首脳会議を前にして、NAFTA再交渉の進展の可能性を意識してなのか、それとも、原油や資源価格の上昇もあり、早朝の1.2590台→1.2570台まで下落し引き続きカナダドルの強さが目立つ。

GBPUSDは、1.4220~55のレンジで上下変動しながらも、1.4200の大台を引き続き維持し、今日はいまのところ目立たないが底堅い動きを継続中。

USDJPYは、106.50から107.50のレンジから上抜けし、市場参加者の円高期待を裏切る動きへ。度重なる多くの不祥事がマスコミで取り上げられる日々が続き、安倍政権への支持率低下が顕著となり政局への不安が強まる中でも、日経平均株価は強い。テクニカルでも円ブルから円ベアに変化する動きもあり、上値を試す動きへ。ただし、トランプ大統領によるシリアへの軍事行動の可能性は週末にも残り、どこまで積極的に円をショートにできるかはまた別問題。

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11:11    CNY 3月 貿易収支=-49.8億ドル(予想272億ドル 前回337→-337.5億ドル)、輸出=前年比-2.7%(予想10.0% 前回44.5%)、輸入=前年比14.4%(予想10.0% 前回6.3%) -297.8 億人民元(予想181億人民元 前回2248.8→2229.2億人民元)、輸出=前年比-9.8%、輸入=前年比5.9%→ 予想外の赤字へ

15:00    GER 3月 消費者物価指数=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)、HICP・前月比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、HICP・前年比1.5%(予想1.5% 前回1.5%)

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