2018/04/19

2018年4月19日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年4月19日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

注目の日米首脳の記者会見後の動くは、日経平均株価は上昇幅を縮小するも前日比では何とかプラス圏を維持、中国株は強く推移し東南アジアの株価は堅調に推移。

前日の英CPI、ユーロ圏CPI、カナダ金融政策と、期待と失望に揺れ直近の相場変動は大きくなっており、今日の英小売売上高も前月比は予想外にマイナス幅が拡大、前年比も予想を下回りポンド売り変動が続き、EURUSDもその影響を受けている。

NZDUSDは、早朝のNZのCPIは、前月比は前回から増加に一時0.7340台まで上昇するも、前年比は前回より減少と強弱混在で、直後は上下の変動。中銀が金利を据え置く可能性を意識してかNZD売りが徐々に強まる、結局は0.7310~0.7330のレンジで動きは予想外に緩慢。

AUDUSDは、豪雇用統計で雇用者数は予想より少なく前回が大幅に下方修正されたことでAUD売りが強まり、一時0.7760台まで値を下げるも、原油価格の上昇、資源価格の上昇、米中貿易戦争のリスク低下が好感されたのか0.7810台まで値を上げ、底堅い動きとなっている。

一方、前日に上下変動が激しかった、GBPUSDは、1.4185~1.4220の予想外に狭いレンジで推移しているが、積みあがったGBPUSDのロング、EURGBPのショートポジションの巻き戻しが断続的に入り、戻り高値も限定的。5月のBOE利上げ期待度は予想外に低下せず、潜在的なポンド高の期待感が残るも、今日も弱い英小売売上高に昨日の安値1.4173を割り込み一時1.4160台まで下落。

USDCADは、前日に一時1.2660近くまで上昇した流れが影響して積極的な動きは見られないが、カナダ中銀の5月利上げ期待は強く、原油価格と資源価格の上昇もあり上値の重い展開で、1.2606まで下落中。

USDJPYは、日米首脳会談では心配された米政府からは強い口調で対日貿易赤字の削減を求める動きも表面には出ず、株価も強含みで推移した影響に一時107.52まで上昇。ただし、株価と連動し緩やかにドル売りへと変化するも引き続き朝方の107.18のボトムラインを割り込む動きも見られず。

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7:45    NZD 第1四半期 消費者物価指数=前期比0.5%(予想0.5% 前回0.1%)、前年比1.1%(予想1.1% 前回1.6%)→ 予想通りで、前月比は前回から増加、前年比は前回より減少と強弱混在で、直後は上下に変動するも、中銀が金利を据え置く可能性が高まりNZD売りが徐々に強まる。

10:30    AUD 3月 雇用統計: 失業率=5.5%(予想5.5% 前回5.6→5.5%)、雇用者数=前月比0.49万人(予想2.0万人 前回1.75→-0.63万人)、労働参加率=65.5%(予想65.7% 前回65.7→65.6%)→雇用者数は予想より少なく前回が大幅に下方修正され、AUD売りが強まる。

10:30    AUD 第1四半期 NAB企業信頼感指数=7(予想 前回6)

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【北米】
トランプ大統領(日米首脳の共同記者会見)=米朝首脳会談は成果がなければ見送ると、非核化で譲歩しない姿勢を示し、対ロシア政策でも私ほどロシアに対して厳しい姿勢で臨んでいる大統領はいないと強調。

トランプ大統領(日米首脳の共同記者会見)=米国にとって2国間の貿易協定が望まく、FTAを含む交渉に意欲。鉄・アルミニウムの輸入制限は当面、日本を対象から場外しない考えを示す。

両首脳は自由で公正かつ相互的な貿易取引のための協定を設けることで合意、新たな協議は模擬経済財政・再生相と、ライトハイザー米通商代表部が代表を務める。米国は対日貿易赤字では貿易障壁に不満。

安倍首相がTPPの優位性を首相、トランプ大統領は否定しFTAを主張。

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