2018/04/12

2018年4月12日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年4月12日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

一言、動きは緩慢で次の変動待ち。

前日のトランプ大統領のツィートからシリア軍事行動の可能性の高まり、リスク回避の流れに米株と米債利回りは低下し、米CPIとFOMC議事録のタカ派の結果をスルーして、今日のアジア市場では小幅な株安に結びついている。

ただし、米株の先物市場は予想外に穏やかな上昇を維持しており、今後の展開を見守る動きが続いたことがうかがえる。為替相場の変動はより狭くなり、米中貿易戦争を意識した発言と動きの影響力は静まり、逆にシリアへの軍事攻撃の可能性と、ロシアとの対立のリスクヘッジがテーマとなっている。

ロシアからの資金の流入と、地政学的リスクのヘッジに買いが先行したEURUSDと、5月の利上げ期待がプラスされ上昇が目立っていたGBPUSDは、共に強さを維持しながらも、今日のアジア市場では上昇力は一服。

USDJPYは日銀の緩和姿勢は変わらず、米国の利上げもあり、テクニカル面でも円売りが続いた流れも弱まり、106.50~107.50のレンジを維持するも上値が切り下がる動きと、安倍政権の支持率低下に円高リスクも気になる。

通貨ペアの変動を見ると、NZDUSDは前日の高値0.7378を欧州市場に入り上抜け0.35%近くの上昇と目立っているが、EURUSDは1.2355から80の25pointの狭いレンジで前日終値とほぼ変わらず。GBPUSDは前日の1.4160~1.4220台のレンジの内側となる1.4170~00の狭いレンジで動けず。ただし、共に今後の米国対シリア軍事行動の動き次第。

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【北米】
ダイモン・JPモルガンCEO=米経済は依然としてかなり良好で、成長が続かないとする法則は存在しない。一方で、リセッション入りするのか確実だが、時期は分からない。

ホワイトハウス=トランプ大統領とエルドアン・トルコ大統領と11日にシリア問題で会談

ムニューシン米財務長官=5月12日に対イラン制裁の停止措置を解除したとしても、2015年イラン核合意から米国が離脱することを意味せず。

トランプ大統領が国務長官に指名した、ポンぺオ・CIA長官の承認公聴会(12日)は、ロシアに対する強硬姿勢を示す見通し。「

40超の業界団体がトランプ大統領の対中制裁関税措置で連合を結成

【アジア・その他】
中国商務省=習主席の博鰲演説は米大統領の脅しへの譲歩でない。中国は米国が対立エスカレートさせるなら報復へ。

武田薬品=アイルランドのシャイアー社買収で巨額買収となり数兆円融資を打診

中国国家外為管理局(SAFE)=国内の機関投資家に海外証券の投資を認める、適格国内機関投資家制度(QDII)で投資枠の申請を求め、3年間呈していた新規承認を再開する。

ロシア複数通信社=ロシア政府軍は反体制派の最後の拠点となる東グータ地域のトゥーマを完全掌握。

世銀=2018年アジア新興国成長率の予測を6.2%(10月予測)→6.3%に上方修正、中国は6.4→6.5%。

日銀地域経済報告(さくらレポート)=9地域のうち、九州と沖縄の2地域で景気判断を引き上げた。→ 日経平均株価の下げ幅が縮小


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