2018/04/17

2018年4月17日(火曜)昨日16日、海外市場の動き

2018年4月17日(火曜)昨日16日、海外市場の動き

米主導のシリア攻撃は終わり、日米首脳会談が始まりる。貿易不均衡是正が求められる可能性にも円高圧力はクロスでの円売りが強く小幅にとどまり、為替相場はポンドとユーロの買い主導でドル売りの流れが続く。

強い米小売売上高に米株高へと動くも、NY州製造業業況指数とNAHB住宅市場指数が弱く、企業在庫は前回と変わらず米株の上昇幅も限定的で伸び悩み気味。カプラン・ダラス連銀総裁やダドリーNY連銀総裁のタカ派発言もあり、米金利は上昇傾向が続くも上昇幅は後半にかけ縮小気味。

GBPUSDは、テクニカル面、テクニカル面、利上げ期待、ブレグジット後の調整過程が続き上昇力はNO.1で前日比+0.7%近く上昇し、アジア市場の安値1.430→1.4300の大台が定着し1.4340台まで続伸中。GBPJPYも安値152.65→一時153.70台へと上昇。EURUSDも1.2320台→一時1.2394と11日の高値水準で上げ止まってはいるも、1.23台前半でボトム感も広まる。

USDJPYは、シリア軍事攻撃も一度限りで終了との観測にリスク回避の円買いも弱まるも、日米首脳会談で日本に対米貿易黒字の縮小を求められる可能性を意識。円高傾向へのリスクにUSDJPYの上値を重くする反面、クロスでの円売り傾向はGBPJPYを中心に強く下げ幅は限定的ながら、107.60台から米国市場では一時107.04まで続落中。

米株は上昇、ダウは+212.90(+0.87%)、NasdaqとS&P500も0.7~0.8%近く上昇へ。欧州株は弱く、STOXXEurope600は-1.46(-0.39%)、独DAX-0.41%、英FTSE100-0.91%と弱い。米債利回りは上昇、10年債は一時2.869%まで上昇後は上昇幅を縮小し2.831%(+0.005)と小幅上昇にとどまるが、2年債は2.381%(+0.037)と強さを維持。原油価格(WTI
は66.37-1.03(-1.53%)と低下。

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USD 3月 小売売上高=前月比0.6%(予想0.3% 前回-0.1%)、除自動車前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)→ 前月比は予想を上回る

USD 3月 NY連銀製造業景気指数=15.8(予想20.1 前回22.5)→ 予想と前回を下回る

USD 2月 企業在庫=前月比0.6%(予想0.6% 前回0.6%)

USD 4月 NAHB住宅市場指数=69(予想70 前回70)

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【北米】
ホワイトハウス=トランプ大統領はFRB副議長にPIMCOのクラリダ氏を、FRB理事にカンザス州銀行監督局長のボウマン氏指名

カプラン・ダラス連銀総裁=失業率は低下、賃金は上昇し、経済成長は堅調に推移。FRBの利上げが今年3回となり、来年には経済成長にブレーキがかかる可能性がある水準まで引き上げられると予想

ダドリーNY連銀総裁=米利上げは段階的に行われ、年内に計3~4回の可能性や、最終的には政策金利を約3%まで引き上げることを目指す可能性がある

ダドリーNY連銀総裁=GDPの伸びの短期的な見通しはプラスとなっているため米経済は持続的な改善に向けた軌道に乗っていると錯覚される可能性があるが、減税や財政刺激策の効果が薄れ、FRBが緩和策を引き揚げるなか、成長率は来年以降2%を割り込む可能性がある

ペンス米副大統領=国家安全保障顧問担当補佐官のテーラー氏の発表後2日で撤回。トランプ大統領はなぜ彼を指名したのか疑問という。

米2年債利回りは2.4%直前と10年ぶりの高水準へ。

トランプ大統領=中国とロシアは通貨切り下げゲームをしている

トランプ大統領=ロシアがアサド政権を支援し続けているとし、アサド氏と化学兵器に関連した企業を標的にロシア企業に対する追加制裁を発表する

NY連連銀調査(四半期ごとに実施)=労働者の賃金に対する満足度が59.9→63.5%に上昇したほか、過去4週間で職探しをした求職者の割合は21.8→18.1%へと改善し過去最低を記録。フルタイム勤務の年収は5.911→5.6167万ドルを下回る。

NY連銀、NY州製造業3月の業況指数=22.5→15.8に低下、6か月先44.1→18.3へと約2年ぶりの低水準。

ワシントンポスト紙=トランプ大統領はロシアへの追加制裁計画を取り止めた

サンダース報道官=中国の為替問題は常に監視している。トランプ大統領はシリアからの軍撤退を望んでいる

【欧州】
シリア攻撃でメイ英首相に避難の声=シリア軍事行動で議会に同意を求めなかったことが原因で、ポンド売り圧力が強まっている。

EU外相理事会=シリア追加制裁を示唆 対ロ制裁は見送り
ジョンソン英外相=シリアの化学兵器施設に対する攻撃は1回限り

【アジア・その他】
日中は2010年8月以来、8年ぶりのハイレベルでの経済対話を実施=王毅国務委員兼外交部長が河野外相に対し、「両国とも保護主義に反対し、多国間の貿易体制を守り、開かれた世界経済をともに築く必要がある」と伝えた。

日中外相会談=全面的な関係改善を目指し、首脳往来を促進し李首相の5月来日を調整。

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