2018/04/04

2018年4月4日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年4月4日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

いつもながら、東京市場は動かず。USDJPYは日本株に連動しながら円買いから円売りへと変化し、結局は小幅な変動に留まり、EURUSDとGBPUSDも主体性は見られず。

リスク敏感通貨のAUD+NZD+CADは、リスク回避の巻き戻しにNY市場に続き小幅ながら上昇力を維持しており、特に中国PMIが予想外に弱い結果にも拘わらずAUDUSDの売りは見られず。米10年債利回りは小動きで2.776%(-0.0037)とほぼ同水準で推移。

アジア市場は新たな材料も見られず新鮮にかけるも、相変わらず米中貿易問題の影響を懸念。米国は新たに中国から500億ドル相当の輸入品に対25%の追加関税の品目リストを公表。中国は近く米国製品に同等の強さと規模の対抗措置を講じると反発。ただし、これが直接的な株価の下落に結びついていたかは不明。

むしろ、安倍政権の支持率低下と4月17~18日の日米首脳会談で手土産と、逆にトランプ大統領からの難題を突き付けられるリスクが気がかり。USDJPYは30日の決算仲値106.27をすでに上回り、引き続き29日の高値107.01を意識した展開になりそう。EURUSDは1.2250~1.2350の下限を何とか維持しポイントに。

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【北米】
米通商代表部(USTR)=中国から500億ドル相当の輸入品に対25%の追加関税の品目リストを公表

【アジア・その他】
中国商務省=米国が発表した年間500億ドル相当の中国からの輸入品に対する追加関税導入を「強く非難し、断固反対する」とし、「近く米国製品に同等の強さと規模の対抗措置を講じる」と表明

在米中国大使館=一方的で保護主義的な行動は世界貿易機関(WTO)の基本原則と価値観に著しく反している」とし、中国はWTOの紛争解決手続きによって米国製品に対し「同規模の対抗措置を取ると発表

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