2018/04/26

2018年4月26日(木曜)昨日25日、海外市場の動き

2018年4月26日(木曜)昨日25日、海外市場の動き

米金利の上昇とドル高傾向は止まず!

米5年債入札の最高落札利回りは2008年9月来の高水準で、米10年債、2年債利回りの上昇傾向が続く。指標発表もなく米企業の好決算にも米株の動きは鈍く、米国市場に入り米株は小幅反発。幅広いドル買いに支えられドルは対円を含め資源国・新興国・主要国通貨の全てで上昇の流れは止まらず。

USDJPYは大きな調整局面は見られず続伸中。米債利回りの上昇に資本筋の外債投資も強いのか? 109.20~50の輸出筋の売りを消化しながら、CTAやカストディアン勢の買いも強く109.40台へ上昇、109.50のポイントをどのように消化するのか注目。また、米10年債が継続的に3.0%で定着できるのかも相場へ影響度が強く注目。

EURUSDは今日のECB理事会を前にしても、バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁のタカ派発言にEUR売りの流れは止まらず、3月1日の安値1.2150台に並ぶ1.2160台へ続落中で1.2150のポイントを注目。また、今日26日のECB理事会では政策変更は期待していなが、今後のガイダンスの変更を示唆する動きがあるのか? フライング発言が多いドラギECB総裁の記者会見で波乱の可能性も?

GBPUSDは英実需筋の買いに支えられながらも、ドル高の流れに前日から続く1.3910~1.400のレンンジを継続し、主要通貨で唯一安値の更新を免れてはいるも、上値は徐々に切り下がる。

USDCADはNAFTA再交渉の合意期待や資源価格の上昇にも、CADロングの巻き戻しなのか? 1.2900直前まで上昇してようやく反転し1.2830台まで下落。1.27~1.29のレンジの上限で上げ止まり、引き続きこのレンジでの動きを期待。

USDTRYはトルコ中銀の利上げ直後に上下急変するも元の水準に逆戻り。

欧州市場は株安+債券利回り上昇+ドル高へ、米国市場に入り米株は小幅上昇し、米10年債利回りは一時3.036%と3.0%台が定着しドル買いの流れは止まらず。26日のECB理事会と27日の南北首脳会談を注目。

米株は下落からスタートするも+59.70(+0.25%)と前日比で小幅上昇、S&P500も+4.84(+0.18%)、Nasdaqは-3.61(-0.05%)と小幅低下。米10年債利回りは一時3.036%まで上昇し3.027%(+0.0245)で推移、2年債は一時2.511%まで上昇し2.491%(+0.012)で推移。原油価格(WTI)は68.04+0.34(+0.50%)と上昇、

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【北米】
米トムキャスト=310億ドルで英スカイ買収を正式提示

NY証券取引所=アマゾンやアルファベットなど5銘柄を、技術的な障害により、売買を終日停止にすると発表。

米5年債350億ドル入札の最高落札利回りは2.837%と2008年9月以来の高水準へ。

コンファレンスボード最新の消費者信頼感指数=2016年11月の米大統領選でドナルド・トランプ氏が衝撃的な勝利を収めて以来、初めて消費者の間で、株価は今後1年で下落するとの見方が過半数を占めた。


【欧州】
独政府=2018年成長見通しを2.4→2.3%へ下方修正。通商問題を巡り世界的に緊張が高まっていることは懸念するが、国内経済は依然上向いており、好転が継続すると認識。

バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁=QEから移行すべき時だと確信深める。景気回復によるECBの政策移行余地を指摘。正常化は段階的に実施されるべきで、ECBは動きを十分認識させる必要がある

バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁=ECBは複数の次の措置についてすでに議題を設けている

関係者グレンコア、ルサールからのアルミ購入を再開へ

【アジア・その他】
韓国大統領府=米韓首脳会談を5月中旬に開催見通し。

森山自民党国会対策委員長=衆議院解散も一つの選択肢

習国家主席が共産党の中央政治局会議後の声明(23日)で、「地政学的な状況が一段と複雑になる中で、18年の経済目標達成には大きな努力が必要と指摘」、政府が引き締め措置を緩める可能性を示すシグナルとの考えに24日には中国株が上昇していた。

トルコ中銀=政策金利(後期流動性窓口金利)を0.75%引き上げ13.5%に決定(予想0.5%の利上げ)、3種の主要金利は据え置く(1週間物レポレートを8.00%、翌日物貸出金利は9.25%、翌日物借入金利は7.25%に据え置く)、声明=現在の高水準のインフレとインフレ見通しは引き続き価格決定にリスクとなり、必要なら追加引き締めに踏み切る

中国人民銀=預金準備率を1%ポイント引き下げた。銀行預金準備率の引き下げ後も穏健で中立的な金融政策は変わらず。

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