2018/04/13

2018年4月13日(金曜)昨日12日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)


2018413日(金曜)昨日12日、海外市場の動き(午前540分ごろ)

トランプ大統領はシリアへの軍事行動を急ぐもマティス国防長官は「早期の調査官派遣望む」と証拠待ちで慎重。流れはリスクオン。米株は上昇傾向を維持し米債は売られ利回りは大幅上昇。為替相場は安全資産のスイスと円は全面安。逆にポンドの上昇が目立った。

トランプ氏の発言は止まらず多数。◎TPP復帰検討を指示、シリア攻撃がいつ実施されるかは決して言わない、直ぐかもしれないし、全く直ぐでないかもしれない、米中の通商交渉はうまくいっている、米朝首脳会談の開催向けた調整は進んでいる。ただし、ポンぺオ新国務長官は、北朝鮮体制の転換を求めず、ロシアへ強硬姿勢を示唆。マティス米国防長官は「シリアでの化学兵器使用を確信、早期の調査官派遣望む」と早期の軍事行動を示唆する発言は見られず。

EURUSDは、アジア市場の1.2380を高値に、ECB理事会議事録は「ユーロ高によるマイナスの影響を懸念」に、EUR売りがスタート。クーレECB専務理事の「金融引き締めと景気下支えの両立は可能」との発言や、「世界の主要中央銀行がユーロ圏の政府債購入を拡大」との好材料にも売りの流れが続く。EURGBPの売り圧力も続き、シリア早期攻撃も見られずリスク回避の巻き戻しもあり一時1.2300まで低下し戻り高値も1.2340止まり。

GBPUSDは、BOE5月利上げ期待は変わらず、テクニカルでは上昇傾向を維持。デービスEU離脱担当相の「英国の金融サービス業の大部分はブレグジットでも無傷」との発言もあり、一時1.4247まで上昇し買いの流れを維持。

AUDUSDは、米中貿易戦争のリスク軽減や資源価格の上昇に買い圧力が続くも、シリアリスクに伸び率も今一つ、アジア市場の0.7770台を高値に一時0.7738まで下落、欧米市場では0.773865のレンジで前日終値とほぼ同水準へ。中国商務省の「中国は米国が対立エスカレートさせるなら報復」とけん制発言は変わらず。

USDCADは、トランプ大統領の「NAFTA再交渉雇用着の決着は急いでいないが合意はかなり近い」との発言もあり、NAFTA再交渉の進展期待と原油高の上昇にカナダドル買い圧力は続くも、ロングポジションの調整の売りなのかアジア市場の1.2560台をボトムに米国市場は1.2620台まで値を戻し1.2590台で推移。

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21:30     USD 新規失業保険申請件数=23.3万件(予想23.0万件 前回24.2万件)前回よりも改善するも予想を上回り悪化、

21:30     USD 3月 輸入物価指数=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.4→0.3%)、前年比3.6%(予想3.6% 前回3.5

21:30     CAD 2月 新築住宅価格指数=前月比-0.2%(予想0.1% 前回0.0%)、前年比2.6%(予想 前回3.2%)

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【北米】
ダイモン・JPモルガンCEO=米経済は依然としてかなり良好で、成長が続かないとする法則は存在しない。一方で、リセッション入りするのか確実だが、時期は分からない。

ホワイトハウス=トランプ大統領とエルドアン・トルコ大統領と11日にシリア問題で会談

ムニューシン米財務長官=512日に対イラン制裁の停止措置を解除したとしても、2015年イラン核合意から米国が離脱することを意味せず。

トランプ大統領が国務長官に指名した、ポンぺオ・CIA長官の承認公聴会(12日)は、ロシアに対する強硬姿勢を示す見通し。「

40超の業界団体がトランプ大統領の対中制裁関税措置で連合を結成

トランプ大統領(ツィート)=シリア攻撃がいつ実施されるかは決して言わない、直ぐかもしれないし、全く直ぐでないかもしれない

トランプ大統領=ロシア疑惑捜査に「協力的」と強調 特別捜査官解任説を否定

トランプ大統領=NAFTA再交渉雇用着の決着は急いでいないが合意はかなり近い。

トランプ大統領=米中の通商交渉はうまくいっている

マティス米国防長官=シリアでの化学兵器使用を確信、早期の調査官派遣望む。米政府がシリアのアサド政権に対する行動を検討するに当たり、一般市民の保護のほか、軍事的な衝突が制御不能になる状態の回避が2つの主な懸念事項

トランプ大統領=米朝首脳会談の開催向けた調整は進んでいる

ポンぺオ新国務長官=北朝鮮体制の転換を求めず。ロシアへ強硬姿勢を示唆。過去の失敗を繰り返さない自信がある。大統領は交渉の場でゲームをするつもりはなく、私も同じだ

トランプ大統領=TPP復帰検討を指示、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表と国家経済会議(NEC)のクドロー委員長に環太平洋経済連携協定(TPP)復帰を検討するよう指示

【欧州】
世界の主要中央銀行がユーロ圏の政府債購入を拡大=利回りの上昇やユーロ高、ドルと米国債の先行き不透明感による。
 先月発行されたベルギーとフランスの国債、あるいはドイツ政府の保証が付いた復興金融公庫(KfW)の債券において、中銀勢の購入が大きな割合

ECB議事録=政策担当者が米国を巡る貿易戦争のリスク、およびユーロ高によるマイナスの影響に対する懸念を表明。ECB政策担当者は為替相場が不確実性の「大きな源」となっていると指摘。一部政策担当者からはインフレに対し一段のマイナスの影響が及ぶとの見方も。最近のユーロ相場の動きは、マクロ経済的な見通しの改善より、むしろコミュニケーションを含む金融政策上の衝撃に関連しているようにみえるとの指摘。このことは為替相場の上昇が、インフレに対し一段のマイナスの影響を及ぼす可能性があることを示している。

ECB議事録=緩和バイアス文言の削除について誤解すべきではない。インフレが持続的との証拠は不十分だと幅広く合意。3月に世界経済のリスクは下方に傾いた。インフレ目標達成にはまだ距離がある。

クーレECB専務理事=現在の金融政策のスタンスは適切。金利水準は相当な期間、現行水準に留まると繰り返す。

クーレECB専務理事==ユーロ圏経済は当初の認識よりも良好で、金融引き締めと景気下支えの両立は可能。中立金利は現在の見立てよりも高い可能性。ECBは引き締めを行いつつ、インフレ率の押し上げが可能となる。インフレの道筋の持続的な調整を巡る条件は達成に近づいているとの見方が示されたものの、進展はまだ十分ではないとの広範な合意があった。

独首相報道官=メルケル独首相とマクロン仏大統領はシリア情勢について引き続き連絡を密にとる

英国のデービス欧州連合(EU)離脱担当相=英国の金融サービス業の大部分が英国のEU離脱(ブレグジット)を無傷で切り抜ける

独経済相月次レポート=景気回復ペースは幾分鈍化、世界的な回復基調は多くのリスクにさらされている
ロシア政府=米ロ首脳の電話会談の予定は現時点では無い