2018/04/06

2018年4月6日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年4月6日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末の金曜日、NY市場では米雇用統計とパウエルFRB議長の経済見通しの講演が控えている。市場は強かった先月の反動で非農業部門雇用者数は弱い数字の予想が多く、前回弱くドル売りの材料となった平均時給は上昇が予想されるも、まったく出てみなければわからない状態。また、パウエル氏がトランプ氏のように市場に驚きを与える発言をするとは思われず。

トランプ氏と周氏は土俵上で立ち合い、お互いに相手を睨み合う段階が続き、どこまで「ガチンコ勝負」をするのかわからないが、トランプ氏は「1,000億ドルの対中追加関税の検討をUSTRに指示」とある。また、ノーセイ米農務省(USDA)次官は「米中貿易摩擦を受け、農業関係者を保護するための政策を検討」とさらに追加、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は「中国の知的財産権侵害を罰すると警告」し、「貿易慣行で中国に対抗する有志国同盟の結集を狙っている」とありこの影響も気になる。中国は報復関税の措置をすでに発表、4月4日と5日の連日となるWTOに米国を提訴している。

USDJPYは、上昇傾向からの変化は見られず。前日NY市場で107.50近くまで上昇し、トランプ氏や側近の米中貿易不均衡是正を求める強硬発言もあり、経平均株は小幅安で、将来の円高圧力の芽は残りながらも107円を割り込むことはできずにいる。円ショートの積み増しをしているのか、円ロングの巻き戻しなのか現状では不明。

EURUSDは、前日に1.2250の壁を割り込み1.2218まで下落した後、1.2260まで買い戻しが強まるも伸びは限定的で、引き続き1.2250を割り込む水準で推移し、上値の重い展開は変わらず。