2018/04/21

最新のIMMポジションから、2018年4月21日(土曜)

最新のIMMポジションから、2018年4月21日(土曜)

集計日が4月17日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)、7通貨の投機的ポジションは、ネット・ポジションが前週の+170,855→+178,372コントラクトと、前週比+7,517と上昇傾向が続く。

集計日の17日現在では、通貨のネットロングはこれで5週連続して16~18万台と高水準を維持し、集計日時点の17日では「通貨高=ドル安」のセンチメントが続いていた判断できる。ただし、集計日以降ではドル買いの流れが強まっていることもあり、ロングが減少している可能性も意識が必要。

豪ドルのショートの拡大を除くと、各通貨とも前週から大きな変化は見られず小幅な変化にとどまっている。ユーロロングは相変わらず突出し拡大傾向にあり、ポンドのロングは徐々に増加しているが拡大幅は穏やか。円のロングポジションは増加傾向が見られず意外感が強く、潜在的な円の弱さを反映している可能性も気になる。また、別途発表しているトレーダーのコミットメントツールでは、「Largest Traders」のポジションでは3月27日以降、ショートは拡大傾向にあり、逆にロングは減少傾向となり、円ショートポジションが拡大していることがわかる。


【円】前週2,761→2,591(-170)
円は3週間前に歴史的なショートから円に転換したものの、転換した週からは円のロングの増加は見られず。市場のセンチメントは決して円先高を意識していない可能性も。

【ユーロ】前週147,463→151,476(4,013)
ロングNO.1の座は堅持しネットロングがさらに増加中で、2017年5月9日からユーロのロングの座は50週間続き不変。

【ポンド】前週43,016→47,702(4,686)
ユーロに次ぐNO.2の座を維持し前週比でもロングが拡大。2017年11月27日から21週続くロングポジションは、過去3週間にわたり4万コントラクト台を維持するも、先週末の終値は1.4002とギリギリ1.40の大台まで下落。集計日の1.4285まで280ポイント近くと大幅に下落したこともあり、今回の数字の傾向は参考にならず。

【カナダドル】前週-31,672→-30,324(1,348)
2017年7月18日から37週続いたネットロングは3月27日の週にショートへと転換し、今週まで4週連続でショートポジションが続くも-3万台で売りポジションの増加傾向は見られず、市場のセンチメントはそれほど弱気になっていない可能性も。

【豪ドル】前週-2,796→-10,155(-7,359)
ショートとロングが交錯する展開がから、直近は3週連続でショートが小幅ながら拡大し、弱気なムードが強まっている。先週末の終値は0.7670まで下落し、集計日0.7760から100ポイン近く値を下げ弱気なムードが強い。

別表もご覧ください。

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