2018/04/05

2018年4月5日(木曜)昨日4日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2018年4月5日(木曜)昨日4日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

米中貿戦争は共に本気? 今後の米中交渉の結果待ち。

制裁と報復合戦、米中貿易摩擦の高まりを懸念したリスク回避の動きは、どこまで本気は不明な発言「トランプ大統領、ロス商務長官、クドローNEC委員長」もあるのか? アジア・欧州市場のリスク回避の流れから急変し、リスク選好パターンへと変化。

為替相場もアジア・欧州市場のリスク回避→米国市場のリスク選好へと流れは変化に、円高→円安へと変化し106.00→106.80台へ約+0.19%上昇。リスク敏感通貨のAUDUSD約+0.44%、NZDUSD約+0.67%、USDCAD約-0.28%とドル売りへと動き、主要通貨のEURUSDは約+0.07%、GBPUSDは約0.18%と変化は少ない。

USDJPYは、米中貿易摩擦と強さがみられない株価の動きにアジア市場の106.69を高値に一時106.00まで下落。米国市場に入り、ADP雇用統計は予想外に強くドル買いへと動き始め、弱い米PMI+ISM非製造業景況指数+耐久財受注をへて伸び悩みながらも、米株が-500ドルから徐々に回復し、アジア・欧州市場のJPYロングの切りが強まり106.65まで上昇。米株の上昇が加速するかなで106.85まで上昇してようやく上げ止まる。

EURUSは、1.2250~1.2350のレンジを抜け出せず、1.23台の対空時間も短く上値も重い流れは変わらずで、EURGBPは引き続き売り圧力が続く。アジア・欧州市場と1.2257をボトムに下げ止まり、1.2315まで急伸。ユーロ圏CPIは予想通りながら前回1.1→1.4%へ上昇し、ECBの早期緩和縮小の期待感は残るもEUR買いは見られず。弱さがみられる米経済指標にも反応は鈍く、結局は1.23台を維持することはできず、1.2270~1.2310のレンジで推移し1.2280近辺で終了。

米中貿戦争のリスク拡大にダウは500ドル近くの上昇からスタートするも、ITとハイテク株が強く回復し逆に前日比+230.94(+0.96%)上昇と800ドル近くの変動へ、Nasdaq+1.45%とS&P500+1.16%と大幅上昇へ。

米10年債利回りは2.801%(+0.023)と、終盤にかけて2.8%台を回復、2年債も2.311%(+0.024%)と上昇へ。原油価格(WTI)は63.56(+0.08)と、一時62.06までの下落から予想外の在庫減に上昇へ。


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21:15    USD 3月 ADP全国雇用者数=前月比24.1万人(予想20.5万人 前回23.5万人)→ 予想を上回る

22:45    USD 3月 総合PMI・確報値=54.2(予想 前回54.3)、サービス業PMI・確報値=54.0(予想54.3 前回54.1)→ 予想と前回を小幅下回る

23:00    USD 3月 ISM非製造業景況指数=58.8(予想59.0 前回59.5)→ 予想と前回を下回る

23:00    USD 2月 製造業受注指数=1.2%(予想1.8% 前回-1.4→-1.3%)、除く輸送 前月比0.1%(予想 前回0.4%)→ 前回のマイナスを脱するも予想を下回る

23:00    USD 2月 耐久財受注・確報値=前月比3.0%(予想 前回3.1%)、除輸送・前月比=1.0%(予想 前回1.2%)→ 前回を下回る
23:30    USD 週間原油在庫=-461.7万バレル(予想200万バレル 前回164.3万バレル)

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【北米】
米通商代表部(USTR)=中国から500億ドル相当の輸入品に対25%の追加関税の品目リストを公表

ロス米商務長官=米中間の貿易を巡る問題は今後交渉されるが、5月末までか、それ以降になるかは不明。

トランプ大統領=米国は中国と貿易戦争は行っていない

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長=対中通商措置について「法と自由貿易慣習」の順守が狙い。 NAFTA再交渉を巡って、前向きな知らせが比較的早期に伝わると予想。株式市場が好感するだろう。

メスター・クリーブランド連銀総裁=FRB内部の多様化が進めば、政策決定の改善につながる。FRBでは過去の地区連銀総裁約135人中、6人を除く全員が男性で、3人以外は白人。

ブラード・セントルイス連銀総裁=米中貿易摩擦の高まりによって米経済への悪影響は増大→ 米通商代表部(USTR)は前日、中国輸入品への25%の追加関税措置について、薄型テレビやLED(発光ダイオード)などの電子部品、オートバイと電気自動車(EV)を含む自動車、航空機部品、電気装置など約1300品目が対象になると発表。これに対し、中国は4日、大豆、自動車、化学製品、一部航空機、トウモロコシ製品など農産物を含む米製品106品目に対し25%の追加関税を課すと発表した。

ブラード・セントルイス連銀総裁=金利は中立水準に近い、追加利上げ必要なし
フェイスブック=最大8,700万人分のデータがケンブリッジ・アナリティカ社に不正に共有された

【アジア・その他】
中国商務省=米国が発表した年間500億ドル相当の中国からの輸入品に対する追加関税導入を「強く非難し、断固反対する」とし、「近く米国製品に同等の強さと規模の対抗措置を講じる」と表明

在米中国大使館=一方的で保護主義的な行動は世界貿易機関(WTO)の基本原則と価値観に著しく反している」とし、中国はWTOの紛争解決手続きによって米国製品に対し「同規模の対抗措置を取ると発表

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