2018/04/04

2018年4月4日(水曜)昨日3日、海外市場の動き

2018年4月4日(水曜)昨日3日、海外市場の動き

欧州連休明けで勢揃いの海外市場は、米株は買われ、米債は売られ(利回りは上昇)、リスク回避の巻き戻しが強く、為替相場は円が全面安でリスク敏感通貨は上昇へ。

弱さが目立ったUSDJPYは、106.50円を上抜け106.60台へ上昇し、29日の107.01を意識した動きで0.7%台の上昇。リスク敏感通貨で資源関連通貨の、USDCAD=-0.8%台と下落しカナダドルは上昇、NZDUSD=+0.6%近くAUDUSDは+0.3%台上昇と共にドル売りをリード。結果としてCADJPY=1.6%近くと大幅上昇、AUDJPY+NZDJPYは1%超上昇し、円売り要因ともなった。

USDJPYは円売りが加速。アジア市場の105.70台をボトムに、黒田日銀総裁の「出口政策を日銀内ではいろいろと議論」との発言にもこの水準を割り込むことができず、株価連動型の円売りが強まり106円台へ。欧州市場に入っても円売り圧力は止まらず106.30を超えるとストップロスの円売りが強まり、米株が上昇すると前日の高値106.45超え、106.50のポイントを超え、クロスでも円売りが加速し終盤にかけては106.66まで上昇し、高値引けへ。29日の高値107.01を意識。

EURUSDは1.2300中心の小動きの相場から、EURGBPを含めEURJPYを除くクロスでのEUR売りが目立ち、29日から続いた1.2280台のボトムを割り込み一時1.2254までで下落。ただし、1.2250のポイントを割り込むことはできず、引き続き1.2250から1.2350の大きなレンジの下限を何とか維持。

トランプ大統領の「デール」は止まらず、ロシアと友好関係をほのめかし、Amazonへのプレッシャーは変わらず。ただし、米政府はAmazonに対する行動は協議していないとの報道に株式市場はやや安心感も。

米株は上昇、ダウ24,033.36+389.17(+1.65%)、S&P500 とNasdaqも1%超の上昇へ。米10年債利回りは2.783%(+0.051)、2年債も2.282%(+0.04)と上昇。原油価格は63.58+0.56(+0.89%)と強含みで推移。


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【北米】
トランプ大統領=ロシアと良好な関係を築くのは望ましいとし、「ロシア、および同国のプーチン大統領と非常に良好な関係を築くことはできると思う。そうなればすばらしいことだが、実現しない可能性もまた高い」

NY連銀総裁にウィリアムズSF連銀総裁が就任

トランプ大統領=メキシコとの国境沿いに壁が建設され「適切な安全」が確保されるまで、軍隊を出動させて国境を警備する方針
トランプ大統領=納税者ではなくアマゾンが郵便コストを払うべき」とツイートするも、米政府はアマゾンに対する行動は協議していない

トランプ大統領=アマゾンが郵便システムを酷使しているにもかかわらず、十分な税金を支払っていないと非難、クドロー国家経済会議(NEC)委員長も賛同。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=減税が実際に一段の投資につながるかどうかはなお不透明。金利を更に大きく引き上げる必要があるのか明確ではない。金利は恐らくかなり中立に近い。


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【アジア・その他】
中国=米国からの輸入品(27.5億ドル相当)に、6.115億ドルの報復関税を課すとWTOへ正式通知

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