2018/02/10

2018年2月10日(土)昨日9日、海外市場の動き

2018年2月10日(土)昨日9日、海外市場の動き

日本は3連休を控えた週末金曜日、株価の大幅下落からスタートした変動の一週間はようやく終わった。米株は終盤にかけ上昇し週末の暗い嫌なムードは何とか薄れるも、円相場は欧米の株安時には一時108.05まで下落するなど、株価連動の円相場の流れは変わらず。

肝心の株価の予想を勝手に推測すると、「7割は再上昇を期待、3割は続落を期待で、その時期は不明」に思えてならない。いつもながら相場の変転は後にならなければ確認できないことも事実。ただ、このような株価の大幅下落や債券利回りの上昇にもかかわらずBTCの上昇は続くことは別の意味でやや驚き。

GBPUSDは、前日にBOEのタカ派発言=早期利上げ期待に上昇しながらも、1.40の大台をつけることもできず、はしごを外され逆に失速し1月17日来の安値へ。バルニエ首席交渉官のBrexit移行期をめぐっての懐疑的な発言や、弱さが目立った英貿易収支+英鉱工業生産に、GBP高を見込んだロングの売りがGBPクロスを含め全滅状態。過去3日間の安値1.3836を割り込むとストップが加速。終盤にかけては一時1.3760台まで下落し1.3820台で終了。

USDCADは、カナダの弱い雇用統計を受けたUSDCADの短期的な上昇も目立った。カナダ雇用統計は予想外に悪化、失業率は5.9%(予想5.8%)、就業者数は-8.8万人(予想+1万人)、雇用者数の減少は2016年7月以来で、USDCADは1.2600台→1.2680台へ急伸するも、すぐに元の水準へ逆戻り。さらに1.2560台まで下落し1.2600近辺で推移。原油価格が大幅に下落する中では、予想外にCADは健闘しているとも言えそう。

米株上昇。ダウは上昇からスタートするも、一時500ドル近く下落から終盤にかけては上昇幅を拡大24190.90+330.44(+1.38%)。NasdaqとS&P500も1.4%台の上昇へ。

欧州株は続落。EUROStoxx600は-5.42(-1.45%)、DAXとFTSE100も1%台の下落へ。FTSE100は週ベースで2年ぶりの大幅安。原油価格(WTI)は米国でリグ稼動数の拡大もあり、米60ドルを割り込み59.05-2.10-3.43%と大幅下落。

債券は下落し利回りは上昇、米10年債は2.86%と2/5日の2.883%をピークに2.786~2.864%のレンジで推移。2年債は2.069%と軟化、2月1日のピーク2.165%からは伸び悩んでいる。

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18:30    GBP 12月 商品貿易収支=-135.8億ポンド(予想-115.5億ポンド 前回-122.3→-124.6億ポンド)、貿易収支=-51.8億ポンド(予想-40.5億ポンド 前回-28→-45.1億ポンド)→ 予想を上回る赤字額にポンド売りが強まる、

18:30    GBP 12月 鉱工業生産=前月比-1.3%(予想-0.9% 前回0.4→0.3%)、前年比0.0%(予想0.4% 前回2.5→2.6%)→ 前月比はパイプライン閉鎖の影響にマイナス幅が予想より悪化、前年比は予想と前回を下回る。

18:30    GBP 12月 製造業生産=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.4→0.2%)、前年比1.4%(予想1.2% 前回3.5→3.8%)→ 前月比は予想と変わらず、前年比は予想を上回る

22:30    CAD 1月 雇用統計: 失業率=5.9%(予想5.8% 前回5.7→5.8%)、就業者数=-88,000人(予想10,000人 前回78,600→64,800人)、労働参加率=65.5(予想 前回65.8%)→ 失業者数は前月比が上方修正され予想を上回り悪化、就業者数は前回が下方修正され、予想外に大幅なマイナスで、直後はカナダドル売りが強まるもすぐに値を戻す。

0:00    USD 12月 卸売売上高=前月比1.2%(予想0.4% 前回1.5→1.9%)、卸売在庫・確報値=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.2%)→ 予想を上回る

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JPモルガン=米予算成立受け米成長見通しを上方修正。2018年2.2→2.6%、19年1.6→1.9%。米利上げ回数は2018年4回、19年4回と大幅上昇を予測。

トランプ大統領は予算合意に署名=数時間の政府閉鎖は解除。連邦政府支出を約3000億ドル増やし債務上限を1年間停止する期間2年の予算合意に署名。合意には3月23日までの暫定予算も含み、政府機関の閉鎖はは数時間で終了。

日本政府は黒田日銀総裁を再任する方針(共同通信)=報道直後にUSDJPYは一時109.20台まで上昇するも、すぐに元の水準へ逆戻り。

ムーディーズ=米連邦債務の膨張や財政赤字の拡大を理由に、米国の最上級格付けは今後数年に引き下げ方向の圧力にさらされる可能性を指摘。

米大手石油ガス開発のベーカー・ヒューズ=今週の米国内の原油の掘削装置(リグ)稼動数は先週から26基大幅に増加して791基となった

バルニエ・EU側交渉責任者=英国が2019年に強硬な形で離脱し、法的に中途半端な状態に陥る可能性が高まった→ GBP売りのきっかけと一つとなる。→ 英国のデービスEU離脱担当相はバルニエ氏の発言に驚かされたと語る。

バルニエ・EU側交渉責任者=協議で成し遂げたいことについて英国の説明を待っている。2年間の移行期間の条件に関し英国が反対し続けていることが合意成立の確率を損ねる恐れがある。

カナダ雇用統計は予想外に悪化、失業率は5.9%(予想5.8%)、就業者数は-8.8万人(予想+1万人)、正規雇用者数4.9万人、パートタイム雇用者数13.7万人、労働参加率65.5(前回65.8%)、

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