2018/02/26

2018年2月26日(月曜)アジア・欧州市場の動き

2018年2月26日(月曜)アジア・欧州市場の動き

週明け月曜日の為替相場はパウエルFRB議長の議会証言まで動きにくいと思っているが、米株高を受けた「株高=円安」を意識し、前週終値からUSDJPYはギャップを空けドル買い・円売りからスタートし、他の主要国通貨もドル買いからスタートするも続かず。

資源価格・原油価格の上昇にもかかわらず、米金利は低下、本邦輸出筋のドル売りや黒田日銀総裁の「経済は極めて順調に拡大し、物価は徐々にプラス幅を広げている」との発言もあり、逆にドル円の売りが加速。

USDJPYは、日経平均株価の上昇時のドルショートの巻き戻しも強く、先週金曜日の安値106.51を割り込み一時106.44まで下落。EURUSDも金曜日の欧州・米国市場の高値を上回り、アジア市場で付けた高値1.2337に迫る1.2333へ上昇。また、資源価格の上昇に引っ張られたのか、AUDUSDとNZDUSDの上昇力が目立っている。

日経平均株価は前日の米株と米金利の低下を受け、前日比300円超の上昇からスタートし+260.85(+1.19%)で終了、中国・アジア株も全面高。米10年債利回りは2.856%-0.011と小幅低下、原油価格(WTI)は63.81+0.26(+0.41%)と上昇、資源価格も全般的に上昇気味。


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【ユーロ圏・英国】
ムニューシン財務長官=トランプ政権はガソリン税の引き上げを検討しているが、まだ何の決定もしていない。

コービン・最大野党・労働党党首は=EUとの関税同盟に関する合意を同党として支持する姿勢を表明する見込み。

【米国】
ゴールドマン・サックス・グループ・エコノミストのストゥリュイーベン氏=米10年債利回りが年内に4.5%まで上昇した場合、経済は何とか切り抜けても、株価は20-25%下落すと分析。一方、米経済は急激な減速に恐らく苦しむだろうが、リセッションには至らない。→ 最近の株価下落は10年債利回りの3%接近を巡る懸念で拍車が掛かった可能性があるが、ストラテジストの多くは利回りが3.5%か4%に達するまで株価の上昇は持続し得るとみている。

【その他】
黒田日銀総裁(衆議院予算委員会)=金融政策についての答弁で、「経済は極めて順調に拡大している。物価は徐々にプラス幅を広げている」と発言。→ 円買い一時強まる。また、「粘り強く緩和を続けることが2%物価達成に不可欠」とも発言。


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