2018/02/21

2018年2月21日(水)昨日20日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年2月21日(水)昨日20日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

3連休明けの米国市場は、欧州株の上昇に反し米株価は下落し米債利回りは高水準を維持。為替市場はドル高傾向が続き、円クロスは通貨間で異なる動きへ。

今日21日のFOMC議事録を前にしてドル買い傾向が強く、安全資産グループのJPYとCHFもドルに対して下落傾向が強く、主要国通貨(EUR)や資源関連通貨(AUD+NZD+CAD)、新興国通貨でもドルは上昇傾向を強める。ただし、GBPUSDはEUが柔軟なブレグジット交渉を織り込む可能性との報道や、今日21日の英雇用統計やBOE総裁・副総裁・複数の政策委員の発言を前に、前日終値とほぼ同水準で推移。

米株は下落、ダウ-257.69(-1.02%)、NasdaqとS&P500も一時の上昇から終盤にかけ低下。欧州株は終盤にかけ上昇し+2.27(+0.60%)、独DAX+102.30(+0.83%)、逆に英FTSE100 -0.89(-0.01%)は下落。

米10年債利回りは2.9%台を割り込み2.886%(+0.011)、2年債は2.215(+0.026)と小幅上昇。独10年債は終盤にかけて低下するも0.737(+0.0017)とほぼ同水準、英10年債は1.588(-0.0175)と低下。原油価格(WTI)は61.77+0.09(+0.15%)と上昇。

USDJPYは、早朝の106.50台をボトムに、アジア市場で106.80台、欧州市場で107.20台の売りを消化し米国市場の序盤には107.38まで上昇。米株安と米金利の上昇がやや弱まり、FOMC議事録を控えた中で、大枠107.00~107.40のレンジ相場が続くが、107.00を割り込めず。

GBPUSDは、早朝の1.4004の高値からアジア市場で1.3968、欧州市場に入り前日の安値1.3959を割り込み1.3930台まで下落しようやく下げ止まる。英ビジネスインサイダー「ブレグジット後もEUは英国にある程度の単一市場での特権を認める柔軟姿勢を盛り込む文書を策定している」との報道に1.4010台を回復し、欧米市場では1.4000を中心に1.3965~1.4025のレンジで上下変動へ。今日21日はGBP相場にとっては非常に重要な、英雇用統計とカーニーBOE総裁、ブロードメントBOE副総裁、ホールデン政策委員、テンレイロ政策委員の講演を控えて積極的に動けず。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

GER    16:00    GER 1月 生産者物価指数=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比2.1%(予想1.9% 前回2.3%)

CHF    16:00    CHF 1月 貿易収支=13.24億スイス(予想27.8億スイス 前回26.32→33.74億スイス)

CAD    19:00    GER 2月 ZEW景況感指数=期待指数17.8(予想16.0 前回20.4)、現況指数92.3(予想94.0 前回95.2)→ 期待指数は予想を上回るも、現況指数は予想を下回る

EUR    19:00    EUR  2月 ZEW景況感指数=29.3(予想 前回31.8)

GBP    20:00    GBP 2月 CBI製造業受注=10(予想10 前回14)

CAD    22:30    CAD 12月 卸売売上高=前月比-0.5%(予想0.4% 前回0.7→0.3%)

EUR    0:00    EUR 2月 消費者信頼感指数・速報値=0.1(予想1.1 前回1.3→1.4)→ 予想を下回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

デギンドス次期ECB副総裁=金融政策の正常化は景気回復と並行的に行われる必要がある。

ECB人事に市場は敏感=スペインのデギンドス経済相が次期ECB副総裁に内定したことで、次期ECB総裁にタカ派のバイトマン独連銀総裁が就任する可能性が高まり、金利上昇圧力が強まる可能性も。

米特別検察官=ロシア疑惑捜査に際して虚偽供述で弁護士訴追。

ラトビア政府=賄賂巡る調査継し、リムシェービッチ中銀総裁の職務停止。

英ビジネスインサイダー=ブレグジット後もEUは英国にある程度の単一市場での特権を認める柔軟姿勢を盛り込む文書を策定している→ 一時GBP買いが強まる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※