2018/02/25

今週の主な材料(2月26日~3月2日)

今週の主な材料(2月26日~3月2日)

今週は半ばで2月は終わり3月が始まります。今週はパウエルFRB議長の議会証言、月末月初の特殊要因による変動、米金利と米株の動向を主に為替相場を考える必要がありそうです。

今週も相変わらず多数の各国中銀関係者の発言が予定されていますが、特に2/27日(日本時間28日午前零時)パウエルFRB議長の初めての「半期に一度の議会証言」は、今後のFRBの金融政策を読み取る上で非常に重要です。その前に27日22:30分に「議会証言前の事前見解」が公表されますので、まずはその内容で相場が変動することは間違いありません。

最近のFRB関係者からタカ派的な発言が主流ながら、最近の米金利の上昇や株価の不安定な動きや将来の米財政赤字を危惧したハト派の意見も聞こえてきます。さて、どうなるのでしょうか?

今週は月末月初に当たり通常でも経済指標の発表が多くなりそれらの結果で相場が動くことが多くあります。また、週明けから月末要因による動きを意識せざるを得ない状況で、特にユーロやポンドはいつもながらそのリスクは高いと考えてもいいでしょう。

さて、それでは今週の予定を簡単に見てみましょう。
【2/26(月)】
週明けの月曜日は重要な経済指標の予定はありませんが、中銀関係者の発言が多く、ブラード・セントルイス連銀総裁、ドラギECB総裁、カンリフBOE副総裁、クオールズFRB副議長の発言が控えています。

【2/27(火)】
最重要! パウエルFRB議長の議会証言前の事前見解を公表(22:30)、下院金融委員会で証言(0:00)がメインで、他には経済指標も多く控えています。ユーロ圏の景況感指数、独連銀経済諮問委員会年次報告書、独CPI・速報値も注目しています。米国発では、米耐久財受注・速報値、米CB消費者信頼感指数、米卸売在庫、米住宅価格指数、米S&Pケースシラー住宅価格。発言では、メルシュECB専務理事、バイトマン独連銀総裁を注目しています。

【2/28(水)】
月末最終日で経済指標が多数控えています、相場変動が加速するような指標は以外に少ないのですが、米第4四半期GDP・改定値や、中国の各PMI、独雇用統計、ユーロ圏CPIや、米国発では、シカゴPMI、中古住宅販売も注目しています。

【3/1(木)】
月初で多数の経済指標が控えています。米個人所得と個人消費支出が主役で、米ISM製造業景気指数、米新規失業保険申請件数、米製造業PMI、米建設支出が脇役と考えてもいいでしょう。パウエルFRB議長の半期に一度の議会証言(上院銀行委員会)も控えていますが、27日の下院での証言で出尽くし感が強く、それほど意識しなくてもいいと考えます。中国の財新PMI、ユーロ圏各国の製造業PMIの発表もありありますが予想と大きな変化がなければ動きは鈍いと思います。

【3/2(金)】
ポンド相場にとっては非常に重要なメイ首相のEU離脱交渉方針説明を注視しています。また、4日(日)にはイタリア総選挙があり政治的リスクがユーロ相場の足を引っ張っていた一面もありましたので、週越えポジション管理には注意が必要です。経済指標ではカナダGDPは重要で7日のカナダ中銀の金融政策を前にして重要で、カナダドルのポジションがあれば注意が必要です。同時刻に他国での経済指標の発表もなく、予想外の数字では相場変動が高いと考えていいでしょう。それ以外では、日本の雇用統計、東京都区部CPI、米ミシガン大学消費者信頼感指数は脇役として控えています。


それでは、詳しくは別表をご覧ください。


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