2018/02/08

2018年2月8日 欧州・米国市場序盤の動き

2018年2月8日 欧州・米国市場序盤の動き

BOEは政策金利を据え置くと同時に、早期利上と規模拡大の可能性を示唆。インフレレポートではGDP予想値を上方修正。結果GBPは全面高。米国は株安でスタート。

欧州市場は株安と債券安(利回り上昇)の中でスタートし、注目のBOEは予想通り金融政策の据え置きを発表、市場は5月の緩和縮小の可能性を意識し、英国債券利回りは上昇、GBPUSDは1.3870→1.4000の大台をクリアし1.4050台まで上昇中で、GBPJPYも152.10台→154.00台へ上昇中。

EURUSDは、ECB定例経済報告で「ユーロ圏の経済成長は今後も勢いが衰えず継続する見通し」が示され、バイトマン独連銀総裁のいつもながらのタカ派発言にも反応は鈍く、BOE金融政策委員会直後はEURGBPの売りに一時1.2210台まで下落してからは1.2290台まで発。欧州市場序盤の高値水準まで値を戻している。

米国市場に入り、注目のダウは値を下げてスタート。USDJPYは大枠109.50~80のレンジで推移し、BOE金融政策委員会後もGBPJPYの買いに底堅い展開が続いた。弱い米株の動きに円買いも見られ、109.50を割り込み緩やかな円高へ。株価連動のUSDJPY相場が今日も続きそう。

欧州市場の株価は弱く、STOXXEurope600は-1.49%(-0.39%)、独DAXと英FTSも続落。

米債は売られ利回りは上昇、10年債は2.876%、2年債も2.130%と強く、独10年債は0.81%と上昇へ。英10年債はBOEの影響を受け1.647%上昇し、ポンド買いの要因ともなっている。

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BOE金融政策委員会=政策金利0.5%、資産買い入れ額4350億ポンド、社債買い入れ枠100億ポンドの据え置きを9名の全員一致で決定、

BOE=経済が予想通り成長した場合、引き締めはやや早期に実施する必要がある。金融政策、インフレがより標準的な期間に目標に戻るよう設定することが適切

BOE=英景気が見通しに沿って底堅く推移すれば「金融政策を11月時点の予想よりも幾分早く、大きく引き締める必要があるかもしれない。

BOE=18~19年の英成長率見通しを引き上げ、従来の想定よりも今後の利上げのペースや規模が大きくなる可能性があると。

BOE四半期インフレレポート=世界経済は堅調で、2018年のGDP予想値を11月時点比、1.6→1.8%へ、2019年も1.7→1.8%へ上方修正した。

2017年ドイツの貿易黒字8年ぶりに縮小。前年2489→2449億ユーロへ縮小。

バイトマン独連銀総裁=ユーロ高や最近の株価急落について、ECBの債券買い入れプログラムを大幅に延長する理由とはならない。

プラートECB専務理事=ドイツ最大の労働組合が4.3%の賃上げで今週合意したことは、ECBのインフレ予想に完全に沿ったもの。

ECB定例経済報告=ユーロ圏の経済成長は今後も勢いが衰えず継続する見通し。好調な循環的モメンタムは目先に予想以上の成長につながる可能性がある。下振れリスクは、為替市場の展開など今後も世界的な動きが主因となる。

カプラン・ダラス連銀総裁=FRBは金融緩和を引き続き緩やかに解除していく可能性が高く、2018年に3回利上げを実施する可能性がある。最近の市場のボラティリティー自体は自らの基本シナリオを変えるほどではないものの、今回の変動に関しては「非常に警戒している。

カプラン・ダラス連銀総裁=米国の経済成長率が今年ピークに達し、来年から再来年にかけて減速する可能性がある。米今年の米国は力強い年となるだろう。緩和は忍耐強く穏やかに解除すべき。