2018/02/07

2018年2月7日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年2月7日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は持ち直し上昇(米株先物はマイナス圏)、リスク回避の流れが弱まり、USDJPYは108.92をボトムに反発するも、他の主要通貨は全面安で円はクロスで買い選好に109.40をつけきれず上値も重く上下約50ポイントの動きで、米株待ち。

StoxxEurope600は+3.78(+1.01%)、英FTSEや独DAXも1%弱の上昇。米10年債は2.77%台、2年債も2.085%と、一時の安値から切り返し、独10年債利回りは0.727%+0.031、英10年債は1.534%+0.011と小幅上昇。原油価格(WTI)は63.19-0.20(-0.30%)と小幅低下

引き続き、コモディティー・リンク通貨は弱く、AUDUSDは-0.61%と弱く0.7850台まで続落、AUDJPYは-0.9%と79.60台まで続落。9日の豪中銀の金融政策を気にしての動きより、不透明な今後の株価の下落=VIX上昇にリスク回避の動きが続いているように思えてならない。

NZUSDは早朝の強いNZ雇用統計で上昇が始まった水準となる0.7300近辺を割り込み、0.7290台まで下落。

USDCADは原油価格も軟調で、早朝の1.2490をボトムに底値を切り上げカナダドル安が続き、予想を上回るカナダ建設許可件数にも、上昇は止まらず1.2540台まで上昇中。

EURUSDは-0.35%と売り圧力が続く。欧州市場序盤の1.2405を高値に、前日NY市場の高値と程同水準で上げ止まり、予想を上回る独鉱工業生産や欧州委員会の成長率の上方修正にも反応せず、独連立協議の妥協でSPDのショルツ氏が独財務相に就任する見通しを意識したのか、1.2320台まで続落中。

GBPUSDは-0.26%と売り圧力が続く。欧州市場序盤の1.3990台を高値に1.40を回復できず失速、一時1.3870台まで下落。ハリファックス住宅価格指数も弱く、相変わらずながらメイ英内閣はブレグジット・プランを閣内の対立で週内に合意できない可能性もGBPUSDの売りの材料に。

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GER 12月 鉱工業生産=前月比-0.6%(予想-0.5% 前回3.4→3.1%)、前年比6.5%(予想7.0% 前回5.6→5.5%)→ 前回が下方修正され、予想を下回るも前回より強い

GBP 1月 ハリファックス住宅価格指数=前月比-0.6%(予想0.2% 前回→-0.8%)、3か月前年比=2.2%(予想2.4% 前回2.7%)→ 予想外に弱い

CAD 12月 建設許可件数=前月比4.8%(予想2.0% 前回-7.7→-7.3%)→ 予想を上回る

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ペンス副大統領と安倍首相(会談後の会見)=北朝鮮に対する「かつてなく厳しい」独自の追加制裁を近く発表する方針。

独大連立交渉=7日に原則合意に達した。しかし、連立協議が合意に達しても、SPDは党員投票で政権入りの是非を最終判断する方針で、合意が土壇場で白紙に戻るリスクは残る。結果、政権成立は順調に進んでも3月ごろになるとの見方が多い。

独財務相はショイブレ氏に変わり、SPDのショルツ氏(ハンブルク市長)が就任する見通し。SPDは緊縮財政より支出を増やす傾向があり、厳格な財政政策から路線が変わる可能性も。

欧州委員会経済予測=2018年施用予測2.1→2.3%に上方修正、2019年は2.0%。リスク資産が調整局面を迎える可能性。

クラーク英ビジネス・エネルギー・産業戦略相グ=交渉はまさに始まろうとしており、双方が合意するまで、成し遂げるべき最終状態を保証することはできない。

メイ英内閣はEU離脱プランを週内に合意できない可能性も。2月7、8日に主要閣僚と協議し、EUと取り決めたい通商関係で英国が望む目標について合意を目指しているが、EUとの緊密な関係にとどまりたいハモンド財務相らと、EU規則の束縛から自由になりたいジョンソン外相らとの意見が厳しく対立している

カプラン・ダラス連銀総裁=市場に調整が入ることは健全なこと。