2018/02/02

2018年2月2日(金曜)昨日1日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年2月2日(金曜)昨日1日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

FOMCも終わり、米株の上昇力は弱まり米債利回りの上昇は止まらず原油価格も上昇へ。為替相場はEURUSDとGBPUSDの買いがリードするドル売り傾向が続くも、USDJPYは前日比で上昇、他通貨で円売りの影響が強く残る。

米一般教書演説ではサプライズはなく、FOMCではややタカ派で年内の3~4回の追加利上げの可能性を織り込み、米債利回りの上昇は止まらず10年債2.787%まで上昇し、主要国の債券利回りも上昇は止まらず。WTIは66ドル台へ上昇するなど、世界的に利上げ圧力が強まる。

為替相場は、米金利の上昇にもかかわらず日本を除き主要国では、強い新規失業保険申請件数やISM製造業景気指数、単位労働コストにも、ドル売り傾向は止まらず。金利差を意識してなのか円だけが取り残されている状況は変わらないが、円ショートポジションが短期的に積みあがっている状況だけが気になる。

EURUSDは、1.25台を回復し0.8%近く上昇。欧州市場の1.2380台をボトムに強いユーロ圏の製造業PMIが後押しし、前日の高値1.2475を抜けるとさらに上昇力が強まり、クーレECB専務理事のハト派発言以外では目立ったユーロ高けん制発言も見られず、1.2520台まで続伸。

GBPUSDは、欧州市場の序盤の1.4160をボトムに、ネーションワイド住宅価格が予想外に強いことを契機に、幅広い買いが入り1.4275まで急伸するも、英製造業PMIが弱く1.4200を割り込む。米国市場に入り1.4190をボトムに、米債利回りが伸び悩み米株も弱くスタートし買いが強まり、米債利回りの上昇にもGBP買いの流れは止まらず、1.4270台まで上昇している。

USDJPYは、早朝の109.10をボトムに、EURJPYやGBPJPYのクロスでの円売り圧力が強く欧州市場では一時109.75まで上昇。ただし、ドル売り傾向が強く、米金利の上昇や株高にもかかわらず、110の大台を試すこともできず109.20台まで値を下げている。

米株は小幅高、ダウは一時上昇するも伸び悩み小幅上昇で36.67(+0.14%)上昇するも、NasdaqとS&P500は小幅低下。欧州株は弱くSTOXXEurope600は-1.97(-0.50%)、英FTSE100は-43.16(-0.57%)、独DAXは-185.58(-1.41%)。

米10年債利回りは2.778%(+0.072%)、2年債は2.153%(+0.004)と続伸へ。独10年債は0.723%(+0.026)、英10年債は1.537%(+0.022)と上昇へ。原油価格(WTI)は66.00+1.26(+1.95%)と強い。

※※※※※※※※※※※※※※※

22:30    USD 第4四半期 単位労働コスト・速報値=前期比2.0%(予想0.8% 前回-0.2→-0.1%)、非農業部門労働生産性・速報値=-0.1%(予想1.0% 前回3.0→2.7%)→ 単位労働コストは予想外に拡大、非農業部門労働生産性は逆に予想外に低下

22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=23.0万人(予想23.6万件 前回23.3→23.1万件)→ 予想外に改善へ

23:45    USD 1月 製造業PMI・確報値=55.5(予想55.5 前回55.5)

0:00    USD 12月 建設支出=前月比0.7%(予想0.4% 前回0.8%→0.6%)→ 予想を上回る

0:00    USD 1月 ISM製造業景気指数=59.1(予想59.0 前回59.7→59.3)→ 予想を上回る

※※※※※※※※※※※※※※※

プラート専務理事=ECBの緩和的金融政策を維持する必要がある。インフレ収斂はかなり緩やかに進んでおり、金融政策を忍耐強く維持することが妥当。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=現在の状況から債券購入は終了すべき