2018/02/10

2018年2月9日(金)欧州・米国市場序盤の動き

2018年2月9日(金)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は弱く推移するも、ダウは上昇からスタート。独・英10年債利回りは軟化、米10年債利回りは2.86%と小幅上昇へ。為替市場はGBPが売りへと変化しドル買いの流れをリード。USDJPYは黒田日銀総裁が再選との報道に円売りが一時強まるも続かず。

欧州市場の為替相場は、前日にBOEのタカ派発言=早期利上げ期待に上昇したGBPは、はしごを外され逆に続落。1.40の大台をタッチすることもできず、1.3980台→前日安値1.3845を割り込み→1.3790台まで190ポイント近くの大幅下落となった。要因としては週末のポジション調整やテクニカルベースの売りも加わり、バルニエ首席交渉官もBrexit移行期をめぐって懐疑的な姿勢を示したことや、弱さが目立った英貿易収支+英鉱工業生産にGBP売りがスタート、GBPクロスでもポジションの巻き戻しが続きGBPUSDの売り要因となった。

また、米国市場に入りカナダの弱い雇用統計を受けたUSDCADの短期的な上昇も目立った。カナダ雇用統計は予想外に悪化、失業率は5.9%(予想5.8%)、就業者数は-8.8万人(予想+1万人)、正規雇用者数4.9万人、パートタイム雇用者数13.7万人、労働参加率65.5(前回65.8%)。雇用者数の減少は2016年7月以来で、USDCADは1.2600台→1.2680台へ急伸するも、すぐに元の水準へ逆戻り。さらに1.2560台まで下落し1.2600近辺で推移。


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GBP 12月 商品貿易収支=-135.8億ポンド(予想-115.5億ポンド 前回-122.3→-124.6億ポンド)、貿易収支=-51.8億ポンド(予想-40.5億ポンド 前回-28→-45.1億ポンド)→ 予想を上回る赤字額にポンド売りが強まる、

GBP 12月 鉱工業生産=前月比-1.3%(予想-0.9% 前回0.4→0.3%)、前年比0.0%(予想0.4% 前回2.5→2.6%)→ 前月比はパイプライン閉鎖の影響にマイナス幅が予想より悪化、前年比は予想と前回を下回る。
GBP 12月 製造業生産=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.4→0.2%)、前年比1.4%(予想1.2% 前回3.5→3.8%)→ 前月比は予想と変わらず、前年比は予想を上回る

CAD 1月 雇用統計: 失業率=5.9%(予想5.8% 前回5.7→5.8%)、就業者数=-88,000人(予想10,000人 前回78,600→64,800人)、労働参加率=65.5(予想 前回65.8%)→ 失業者数は前月比が上方修正され予想を上回り悪化、就業者数は前回が下方修正され、予想外に大幅なマイナスで、直後はカナダドル売りが強まるもすぐに値を戻す。


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中国旧正月入り(春節)=2月15日~21日

ロシア中銀=政策金利を7.75→7.50%に引き下げへ

政府機関の閉鎖は終了=米下院は9日につなぎ予算を盛り込んだ予算法案を可決しトランプ大統領に送付へ。

日本政府=黒田日銀総裁を再任、報道直後にUSDJPYは一時109.20台まで上昇するも、すぐに元の水準へ逆戻り。

カナダ雇用統計は予想外に悪化、失業率は5.9%(予想5.8%)、就業者数は-8.8万人(予想+1万人)、正規雇用者数4.9万人、パートタイム雇用者数13.7万人、労働参加率65.5(前回65.8%)、

バルニエ首席交渉官=Brexit移行期をめぐって懐疑的な姿勢を示す。