2018/02/05

2018年2月5日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月5日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

株安にリスク回避の安全資産・円買いなのか? 金利差拡大・リパトリによる円売りなのか?  テクニカルでは引き続き円買いムード勝るも、資源価格の上昇と、株安が終息するとすればこれも円売りに分がある。

先週末の米株の大幅下落に、日経平均株価は-592.45(-2.55%)と大きく下げ、新興株も下げ幅は大きい。日経平均株価は過去10日間で約1440円近く下げたことになるが、年初来から見ればわずか-80円程度の下げ幅に留まっている。

米10年債利回りは上昇し2.878%+0.085と2.9%を試す動きへ、2年債は2.146%と前日と変わらずで、長短金利差が拡大。ドル買いへと動きているが、米10年債利回りとドル相場の連動性がどこまで回復している、試しながらの相場となっている。原油価格(WTI)は65ドルを割り込み0.8%近く下落。

USDJPYは、取引開始直後の110.28を高値に、日本株安=円売りを意識し、実需筋の売りも入り仲値過ぎには109.79前下落したが続かず。黒田日銀総裁のハト派発言や、安倍総理の現段階では「デフレ脱却とは言えない」との発言も円売りを下支えし、大枠で109.85~110.10の狭いレンジで推移。

他の主要通貨も、先週末終値からギャップを空けドル買いからスタートし、市場参加者が危惧していた通りの大幅株安と債券下落(利回り上昇)の中でも、一方向の動きとはならず。結局は先週末終値水準近くで取引が続いている。

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CNY 1月 財新総合PMI=53.7(予想 前回53.0)、サービス業PMI=54.7(予想53.5 前回53.9)→ 予想外に強い数字となる

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フランス下院補欠選挙の決選投票=マクロン大統領率いる「共和国前進(LREM)」はともに野党共和党に敗北。過半数は維持。

独キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)との大連立は労働や医療分野で交渉難航し結論がでず持ち越しへ。

安倍首相(衆議院予算委員会で)=現段階では「デフレ脱却とは言えない」。

黒田日銀総裁(衆議院予算委員会で)=引き続き強力な金融緩和を粘り強く続けていく必要がある。

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