2018/02/09

2018年2月9日(金曜)昨日8日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年2月9日(金曜)昨日8日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

株価連動の円相場は変わらず。世界的な株安+債券安(利回り上昇)+原油安、リスク回避に円は全面高。BOEのMPC後の利上げ期待によるGBP高も持続できず。

英国の5月緩和縮小期待、独の財政支出拡大と金融引き締め期待、米国の財政支出拡大に、米株は下落、ダウ-1032.89(-4.15%)、S&P500-3.90%、Nasdaq-3.75%と大幅下落。欧州株も弱くStoxxEurope600-6.10(-1.60%)、FTSE100-108.73(-1.49%)、DAX-330.14(-2.62%)と下げ幅は大きい。原油価格は米オイルシェール増産もあり大幅下落。

米債は弱く利回りは高止まりで、10年債2.831%、2年債2.122%と上昇傾向を維持。独10年債0.763%(+0.016)、英10年債1.620%(+0.067)と共に上昇。原油価格(WTI)は61ドルを割り込み-1.34%と下げ幅は大きく、CRB Indexは-0.29%と低下。

USDJPYは、世界的な株安+債券安(利回り上昇)+資源価格下落に、リスク回避の円買いが強まる。米国の財政支出拡大、独財政出拡大リスク、BOEとECBの金融引き締め期待などを受けた株安に、前日7日の安値108.29を割り込み、一時108.59までと6日の安値108.46に迫る円高水準まで下落してようやく下げ止まるも、本日の日本株の動き次第で次の流れが決まることは間違いない。

GBPUSDは、BOEは政策金利を据え置くと同時に、早期利上と規模拡大の可能性を示唆。インフレレポートではGDP予想値を上方修正。5月の緩和縮小の可能性が高まり、1.3870台→1.4000の大台をクリアし一時1.4060台まで上昇と大相場。この早期緩和期待の高まりが引き金となったかは不明ながら、世界的な財政支出拡大を危惧した債券利回りの上昇=株価の下落もあり、1.3880まで急落し1.3900近辺で取引が続いている。

EURUSDは、EURGBPの上下変動に影響されながらも、1.2210台から1.2290台と予想外に安定した値動きへ。独大連立合意で財政支出支持のSPDから次期財務相が選出、独歳出拡大が見込まれ、ECBも金融引き締めに動く可能性が高まる。ECB定例経済報告で「ユーロ圏の経済成長は今後も勢いが衰えず継続する見通し」が示され、バイトマン独連銀総裁+プラートECB専務理事のタカ派発言や、BOEの早期緩和縮小の可能性に、独株の下げ幅は大きく、独10年債利回りは一時0.81%と2015年9月来の高水準へ。EURO STOXX50のボラティリティ指数は8月16日の水準に並び、ブレグジット決定した当時以来の高水準。

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22:15    CAD 1月 住宅着工件数=21.62万件(予想21.7万件 前回21.70→21.63万件)

22:30    USD 新規失業保険申請件数=前週比22.1万件(予想23.3万件 前回23.0万件)→ 予想より大幅改善へ

22:30    CAD 12月 新築住宅価格指数=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比3.3%(予想 前回3.4%)

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ダドリーNY連銀総裁=米経済成長がトレンドを上回り続ければ、3月の利上げを支持。経済がトレンドを上回るペースで成長し続ける限り、緩和的な金融政策の引き上げを支持する公算が大きい。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総=3月の利上げはオープン。年内2回の利上げを想定しており、インフレ動向や金融状況次第で    3回目の利上げもあり得る。

カプラン・ダラス連銀総裁=FRBは金融緩和を引き続き緩やかに解除していく可能性が高く、2018年に3回利上げを実施する可能性がある。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=賃金とインフレが上昇し始めるまでFRBは利上げするべきではない、米経済はそうした状態からは程遠い。

バイトマン独連銀総裁=ユーロ高や最近の株価急落について、ECBの債券買い入れプログラムを大幅に延長する理由とはならない。


プラートECB専務理事=ドイツ最大の労働組合が4.3%の賃上げで今週合意したことは、ECBのインフレ予想に完全に沿ったもの。

プラートECB専務理事=一連のデータでインフレ圧力が徐々に増しているとの観測が確認されたとしても、政策の持続的な調整を肯定するのに必ずしも十分ではない。

メキシコ中銀=政策金利を0.25%引き上げ、7.25→7.50%に引き上げへ。

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