2018/02/15

2018年2月15日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月15日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

欧米金利は上昇し、欧米株は上昇し、原油価格は上昇し、VIXは大幅下落。日米金利差拡大やリスク選好パターンにも不思議にも円高の流れは止まらず、USDJPYは106円台を維持。

USDJPYは早朝の107円をトップに日本株の上昇にも107円台を回復することができず、日本株の上昇力が弱まると106.30台へ下落。106.60台を戻り高値に、円は他通貨でも円高傾向は止まらず。EURJPYは132.50まで下落、GBPJPYは149円割れで下落するなど円買いの流れが続き、USDJPYの反発力は非常に弱い状態が続いています。

現在の106円台は、2016年11月にトランプ大統領が米大統領選で勝利した直前のレートです。その後、108円台まで円安の流れが続いていましたが、それが元の出発点に逆戻りしたことになり、テクニカル的には円高傾向が続いていますが、106円台は象徴的な水準と考えてもいいでしょう。

また、USDJPY120~125円のレンジは過去3年2か月続いています。まだ下限まで6円程度ののりしろがありますが、このレンジを抜け出すことは並大抵の出来事がなければ難しいと思っています。

日経平均株価は、前日の米株上昇の流れから上昇するとも、上昇幅を拡大できず+310.81(+1.47%)、中国株やアジア諸国の株価は上昇へ。

米10年債利回りは2.923%と3.0%の大台を狙える位置で底固めへ。原油価格(WTI)は61.32+0.72(+1.19%)と上昇。



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9:30    AUD 1月 雇用統計: 失業率5.5%(予想5.5% 前回5.5→5.6%)、雇用者数=1.6万人(予想1.5万人 前回3.47→3.35万人)、正規雇用=-4.98万人(予想 前回1.51→1.27万人)、パートタイム雇用=6.59万人(予想 前回1.95万人)、労働参加率=65.6%(予想65.6% 前回65.7%)

13:30    JPY 12月 鉱工業生産・確報値=前月比2.9%(予想2.7 前回2.7%)、前年比4.4%(予想3.9% 前回4.2%)、設備稼働率=2.8%(予想-0.3% 前回0.0%)

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麻生財務相=特別に介入しなければいけないほど急激な円高でない。日米とも経済のファンダメンタルズは極めて好調でペンス氏とも共有。これまで為替の急激な動きに対しては口先介入やってきたが、非常事態ではない。

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