2018/02/14

2018年2月14日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月14日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

米CPIの重要な発表を前にして、日経平均株価は弱く3日続落するも、中国・東南アジア株は強く底値から下げ幅を縮小して終了。USDJPYは前日のトラン大統領は不公正貿易に報復関税を課すとの発言も気になり、「株安=円高」の傾向も加わり一時106円台まで下落し、他通貨でも円高傾向が続く。ただし、これで2016年11月のトランプ大統領勝利水準近くまで円高が進んだことになる。

日経平均株価は一時2万1千の大台を割り込むも、終盤にかけては下げ幅を縮め21,154.17-90.51-0.43%で終了。上海総合や香港株は上昇しており悲観的なムードは感じられず。

USDJPYは、前日のNY株はプラス圏で終了したことで、「株高=円安」を期待するも、日本の第4四半期GDP(前年比0.5% 予想1.0%)と弱く、直後の反応は鈍く、徐々に株価が下げる中で、円買いが強まり一時106.80台下落してようやく下げ止まり、107.40台で推移している。

NZDUSDは、NZ中銀が発表した向こう2年間のインフレ率は2.11%と前回を上回り、0.7270台→0.7330台へ上昇後に0.7310近辺で推移。資源関連通貨のAUDUSD+USDCADでもドル売りの動きが強まる。

EURUSDは、独GD前年比P2.3%(予想2.2%)、独CPI前年比1.6%(予想1.6%)と予想範囲内で大きな変化は見られず。ある意味では予想通りながら期待外れであることも間違いない。アジア市場でドル売りの流れが強まる中、前日の高値1.2370台を上回るとストップの買いが入り1.2390台へ上昇。EURUSDはこれで2月12日の米国市場から上昇傾向を維持しEUR買いが続いている。

米10年債は2.818%と小幅低下、原油価格(WTI)は59.19ドルと一時58.83ドルまで値を下げるも徐々に値を戻し、前日と同水準で推移している。

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8:30    AUD 2月 ウェストパック消費者信頼感指数=前月比-2.3%(予想 前回1.8%)、102.7(予想 前回105.1)→ 前回を下回る

8:50    JPY 第4四半期GDP・1次速報値=前期比0.1%(予想0.2% 前回0.6%)、前年比0.5%(予想1.0% 前回2.5→2.2%)、GDPデフレーター=前年比0.0%(予想0.0% 前回0.1%)→ 直後の反応は鈍い

11:00    NZD NZ中銀 第一四半期インフレ期待=向こう2年間のインフレ率2.11%(予想 前回2.02%)→ 予想を上回りNZD買いが強まる

16:00    GER 第4四半期 GDP・速報値=前期比0.6%(予想0.6% 前回0.8%)、前年比(調整前)前年比=2.3%(予想2.2% 前回2.3%)、前年比(労働日数調整済)2.9%(予想3.0% 前回2.8%)

16:00    GER 1月 消費者物価指数・確報値=前月比-0.7%(予想-0.7% 前回-0.7%)、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)、HICP前月比-1.0%(予想-1.0% 前回-1.0%)、HICP前年比1.4%(予想1.4% 前回1.4%)→速報値と予想と変わらず、相場の動きは見られず

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イタリア総選挙で勝利が予想されている中道右派連合の一角を占める北部同盟は、EUが財政や移民を巡る政策で交渉に応じない場合、イタリアのEU離脱を目指す可能性がある。