2018/02/04

今週の主な材料(2月5日~2月9日)

今週の主な材料(2月5日~2月9日)

今週8日には1月22日に可決された米暫定予算の期限が到来します。予算案をすんなり成立させることができるのでしょうか? 影響度合いは弱くなってはいますが失効リスクは消えずドル相場の変動要因として残っています。

さて、今週は豪中銀(RBA)、NZ中銀(RBNZ)、英中銀(BOE)と金融政策の発表が多く、かつ、通貨当局者の発言が非常に多く週となっています。先週は米10年債利回りを含めて世界的に長期金利は大幅に上昇し、その影響なのか世界的に株価は下落しましたが、当局者はこれに関してどのようなコメントを発するのでしょうか? 市場の動揺を抑える発言も予想されますが、発言には十分注意してください。

豪中銀は1.5%、NZ中銀1.75%、英中銀0.5%とのそれぞれ政策金利の据え置きが予想されています。金融市場が乱れ気味の中でどのような声明や今後の見通しを発表するのか、非常に気になります。特にカーニーBOE総裁は1月30日に上院議員に対して「賃金の伸びが間もなくインフレを上回り始めると予想」、「インフレに焦点を置くより従来型の金融政策に移行することが重要」と発言しておりBOEの金融政策委員会の発表を注目しています。

米国では3月の追加利上げがほぼ確実となっていますが、パウエルFRB新議長の登場で何らかの変化が生じるのでしょうか? 今週は残念ながら新議長の発言予定を確認できませんが、多数のFRB理事や連銀総裁発言が予定されており、特に7日のダドリーNY連銀総裁を注目しています。


「主要な経済指標(除く米国)」
2/5 (月)ユーロ圏各国PMI、ユーロ圏小売売上高、
2/6 (火)豪貿易収支、豪小売売上高、
2/7 (水)NZ雇用統計、
2/8 (木)中国貿易収支、
2/9 (金)中国CPI、カナダ雇用統計、


「米国発の経済指標」
2/5 (月)米ISM非製造業景況指数、米PMI
2/6 (火)米貿易収支、
2/7 (水)-----
2/8 (木)新規失業保険申請件数
2/9 (金)卸売売上高・卸売在庫


「金融政策・経済予測関連」
2/5 (月)-----
2/6 (火)豪中銀金融政策
2/7 (水)欧州委員会経済予測
2/8 (木)NZ中銀金融政策、ECB経済報告公表、英中銀(BOE)金融政策
2/9 (金)豪中銀四半期報告


「要人発言」
2/5 (月)-----
2/6 (火)バイトマンド連銀総裁、ブラード・セントルイス連銀総裁
2/7 (水)ノワイエ仏中銀総裁、ラウテンシュレーバーECB理事講、カプラン・ダラス連銀総裁、ダドリーNY連銀総裁、エバンズ・シカゴ連銀総裁
2/8 (木)ウィリアムズSF連銀総裁、バイトマン独連銀総裁、ロウ豪中銀総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁、メルシュECB理事、プラートECB理事、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、ウィルキンス・カナダ中銀副総裁
2/9 (金)ジョウージ・カンザスシティ連銀総裁、カンリフBOE副総裁


「今後の主要材料(一部重複)」
2/3 イエレンFRB議長任期満了 パウエルFRB新議長就任
2/6~8 ペンス米副大統領来日
2/8 米暫定予算期限
2/8  カタルーニャ州新政権の承認投票を実施期限
2/9~25 平昌冬季オリンピック
2/12 トランプ政権、2019年度予算教書を発表
3月以降、EU首脳は英国とEU離脱の第2段階を協議予定
3/4 (日)イタリア総選挙
3/13 (火)ペンシルベニア連邦下院補欠選挙



今週の予定の詳細は別表をご覧ください。



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