2018/02/23

2018年2月23日(金曜)昨日22日、海外市場の動き

2018年2月23日(金曜)昨日22日、海外市場の動き

欧米市場は強い米経済指標にもかかわらず、米金利の軟化にドル売りへと変化。

為替市場は、アジア市場で前日のややタカ派のFOMC議事録の影響を受け米金利の上昇が続き、ドルの買いが優勢となった。米国市場に入り強い米新規失業保険申請件数、強いCB景気先行指数にもかかわらず、米10年債利回りは2.9463%→一時2.9%まで低下する共にドル売りの流れが加速。ダウも後半に入ると上昇幅を縮め、Nasdaqはマイナス圏で終了。最終的にはドル売りが強まるも、円高傾向(USDJPYの下落)を除き、前日のFOMC議事録前後の水準に逆戻りしただけ。USDCADは弱いカナダ小売売上高に1.2700→1.2750台まで上昇するも続かず。

米株は上昇から終盤にかけて上昇幅を縮めるも前日比で上昇へ、ダウ+164.70(+0.66%)、Nasdaqは-8.14(-0.11%)、S&P500は+2.63(+0.10%)。欧州株は終盤にかけて上昇するも、前日比で軟化、StoxxEurope600-0.76(-0.20%)、独DAXと英FTSも軟調に推移。原油価格(WTI)は米週間原油在庫統計の予想外の在庫減に一時63ドル台まで急伸。

米債利回りは軟化、10年債利回りは2.9463%への上昇から強い米雇用の拡大にも一時2.9%まで下落するも、7年債入札の需要が低調で2.9170%まで値を戻す。独10年債利回りと英10年債利回りは軟化。

USDJPYは、日本株安や円売りの巻き戻しの影響もあり、早朝の107.70~80近辺を高値に、欧州市場では107.60台、107.30台、米国市場では107.00台を高値に前日21日のアジア市場の早朝安値106.56に並ぶ、106.60まで下落。クロスでも円高傾向が続く。

EURUSDは、アジア市場と欧州市場の序盤は1.2260~85のレンジで推移するも上値は重い。独IFO景況感指数は予想外に弱くドルも売りは限定的で、ECB議事録からは、一部の当局者はQEの緩和バイアスをなくすよう主張するも、ガイダンスの変更には慎重で、直後は1.2270台から1.2300台まで上下変動から一時売りが強まる。米国市場に入り米債利回りの低下もあり、買い戻しが強まり1.2300を超えると買いが加速、1.2350台までと、前日のFOMC議事録発表直後の水準近くまで値を戻して、1.2320台で終了へ。

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18:00    GER 2月 IFO景況感指数=115.4(予想117.0 前回117.6)、景気期待指数=105.4(予想108.0 前回117.6→108.3)、現況指数=126.3(予想127.0 前回127.7→127.8)→ 予想を下回る
18:30    GBP 第4四半期 GDP・改定値=前期比0.4%(予想0.5% 
前回0.5%)、前年比1.4%(予想1.5% 前回1.5%)→ 予想を下回りポンド売りの材料となる

22:30    USD 新規失業保険申請件数=22.2万件(予想23.0 前回23.0→22.9万件)→ 予想外の改善に労働市場のひっぱく感が強まる

22:30    CAD 12月 小売売上高=前月比-0.8%(予想0.2% 前回0.2→0.3%)、除自動車・前月比予想-1.8%(0.3% 前回1.6→1.7%)→ 予想を大幅に下回り直後はカナダドル売りが加速。

0:00    USD 1月 景気先行指数=前月比1.0%(予想0.7% 前回0.6%)→ 予想を上回り3か月ぶりの上昇に直後はドル買いが強まる

1:00    USD 週間原油在庫=-161.6万バレル(予想290万バレル 前回184.1万バレル)→ 予想外のマイナスへ

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ECB議事録公表(1月25日分)=インフレが目標に上昇するとの確信が強まっても、政策の正常化のフォワードガイダンスを変更するのは時期尚早。

ECB議事録公表(1月25日分)=一部の当局者はQEの緩和バイアスをなくすよう主張。ガイダンスは定期見直しの一環で、2018年序盤に再検討。フォワードガイダンスの調整はまだ早いとの見解で一致。

ブレグジット交渉の難航が予想される=移行期間でEUと英国との間で溝。英国は移行期間の延長を望み、EUは拒否の姿勢へ。

米10年債利回りは、2.9463%への上昇から強い米雇用の拡大にも一時2.9%まで下落するも、7年債入札の需要が低調で2.9170%まで値を戻す。

ブラード・セントルイス連銀総裁=年内4回の利上げの必要性には懐疑的。速すぎる利上げペースは経済成長を阻害する。

カプラン・ダラス連銀総裁=インフレは今年強まり年内3回の利上げが基本線。今年のGDPは2.5~2.75%前後を推定。労働市場は非常にひっ迫しつつあるが、一段賃金上昇はまだ見られない。

NY連銀プライマリーディーラー調査(1月)=年内は3回の利上げ予想が中央値。

ハセット米大統領経済諮問委員会委員長=ドル政策は変わらず、高インフレなしに3%成長は可能、交易条件は不均衡。株式市場のボラティリティーは珍しいことではない。

移行期間でEUと英国との間で溝。英国は移行期間の延長を望み、EU


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