2018/02/09

2018年2月9日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月9日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

米政府機関2度目の閉鎖へ。米株今週月曜日に続き2度目の1000ドル安の大相場。東京市場は3連休を前にして米株安を受け、日経平均株価は21,382.62-508.24(-2.32%)と下落するも、日本株の下落は織り込み済みとでもいうように、欧州株も下落基調が続いているが、株安=リスク回避の円買いではなく、円売りと豹変。

昨日の米国市場に日経先物よりは下げ幅は弱く、下落率もペーセンテージだけを見れば、米株は4%、日経平均は2%と「下げ幅は思ったほど大きくない」とのコメントも多く、新興国株の下げも限定的で、ダウ先物はプラス圏に位置していることも市場の楽観主義者を安心させている。

USDJPYは、日経平均株価の下落も限定的であったことと、本邦投資家の根強い買いが108円台をサポートしているとの思惑も強く、早朝の108.50台をボトムにアジア市場では109.09へ、欧州市場に入る109.20近くへと他通貨でも円売りが加速。

GBPUSDは、昨日のタカ派(超タカ派)に完全に流れが変化し、ブレグジット後のポンド安と決別しているような流れへ。ブロードベントBOE副総裁の「1年で数回の0.25%利上げ、経済に大きなショックになるとは思わず」発言もあり強気ムード満載。アジア市場の1.3910台をボトムに欧州市場に入ると1.3990を試す動きへ。

AUDUSDは、豪住宅ローン許可件数は弱く、豪中銀四半期報告は「失業率が従来予想よりもやや速いペースで低下するとの見通しと、利上げはまだ当分行われないことを強く示唆」。また、「今後1~2年のGDP伸び率が3%超に加速することに自信」と将来は別として、今年は利上げが加速しそうは、BOEと対照的に思えてならない。この発表を受け一時0.7759まで下落するとも、今日の動きは緩慢で0.7760~95のレンジに収まっている。

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米政府機関2度目の閉鎖へ=米議会はつなぎ予算の失効の9日午前零時までに予算関連法案を通過できず。予算の失効で一部政府機関が閉鎖に追い込まれるのは今年2度目。

ブロードベントBOE副総裁=1年で数回の0.25%利上げ、経済に大きなショックになるとは思わず。

豪中銀四半期報告=中銀理事会は最近の会合でキャッシュレートを現行水準に据え置くことが、持続可能な経済成長およびインフレ目標の達成と整合すると判断。

豪中銀四半期報告=失業率が従来予想よりもやや速いペースで低下するとの見通しと、基調的インフレ率が2019年半ばまでに目標である2~3%の下限に達するとは引き続き見込んでおらず、利上げはまだ当分行われないことを強く示唆。

豪中銀四半期報告=基調インフレ率は、2020年半ばまでに2.25%に到達せず。GDP見通しは11月報告とほぼ変わらず。世界経済成長率の幅広い上昇、商品相場の上昇、政府によるインフラ支出に、今後1~2年のGDP伸び率が3%超に加速することに自信を示した。

ロウ豪中銀総裁=インフレ率は引き続き低く、この状態はなお当分続く可能性が高い。