2018/02/16

2018年2月16日(金曜)昨日15日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年2月16日(金曜)昨日15日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

為替相場はドル安と円高傾向は止まらず、GBPとCHFも上昇幅を拡大。米株は続伸、米10年債利回りは低下するも2.9%を維持、WTIは61ドル台へ上昇、VIXは19.40台と安定へ。市場はドル安の謎を探索中で米双子の赤字説も。

USDJPYは、108円割れからから4日連続の円高傾向は止まらず。一日を通じてNY市場の終盤まで大枠106.10~106.90のレンジで推移。日銀のハト派人事の期待に一時106.20台→106.80台へ上昇するも107円台を達成できず。逆に米金利の軟化や他通貨での円買いが強まると終盤にかけて106.10を割り込み、106円の大台割れを試す動きへ。

EURUSDは、1.2200台のボトムから4連騰。一日を通じて1.2450近辺をボトムに1.2510台を高値に狭いレンジで推移。特に材料や発言は見られないが、1.2500台超ではECB理事からのユーロ高けん制発言を意識? ECBの緩和縮小の遅れを意識しているのか上値は抑えれている。1.2500の攻防を注目しており1月25日の高値1.2538を超えられるか?

GBPUSDは、アジア市場の1.3990台をボトムに1.4020を超え、欧州市場から上昇が始まる。特に材料や発言は見られないが、ブレグジットの難航をお題目にBOEの5月利上げ期待で積みあがったGB買いの巻き戻しも収まり、欧米市場では1.4020~1.4110の範囲で上下変動しながら、終盤にかけても1.410近辺を維持した底堅い動きへ。

米株は一時の下落から復活し25200ドル台へ上昇、ダウ+306.88(+1.23%)、S&P500とNasdaqも1%超の上昇へ。欧州株は終盤にかけて上昇幅を縮小するも前日比では強く、EUROStoxx600は+1.98(+0.53%)、独DAXと英FTSE100も小幅上昇へ。

米10年債利回りは一時2.942%まで上昇するも終盤にかけ軟化、10年債は2.903%-0.0027、独と英債利回りも上昇幅を縮小し小幅な上昇にとどまる。原油価格(WTI)は61.52+0.92(+1.52%)と上下変動しながら終盤にかけて上昇。VIXは19.18と若干下落し安定してきている。

米国発の経済指標では、米生産者物価とフィラデルフィア連銀製造業景気指数が強く、NY連銀製造業景気指数は弱く、住宅市場指数と新規失業保険申請件数は予想と変わらず。

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22:30    USD 1月 生産者物価指数=前月比0.4%(0.4% 前回-0.1%)、前年比2.7%(予想2.5% 前回2.6%)、コア前月比0.4%(予想0.2% 前回-0.1%)、コア前年比2.2%(予想2.1% 前回2.3%)→ 前月比0.4%と予想通りながら前回から大幅に上昇、前年比は予想を上回る、ガソリンと医療費の値上がりが要因

22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=23.0万件(予想23.0万件 前回22.1→22.3万件)→ 予想と変わらず

22:30    USD 2月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数=25.8(予想21.0 前回22.2)→ 予想を上回る

22:30    USD 2月 NY連銀製造業景気指数=13.1(予想17.9 前回17.7)→ 予想を大幅に下回る

23:15    USD 1月 鉱工業生産指数=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.9→0.4%)、設備稼働率=前月比77.5%(予想78.0% 前回77.9→77.7%)→ 予想を下回る

0:00    USD 2月 NAHB 住宅市場指数=72(予想72 前回72)→ 予想・前回と変わらず

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ブルームバーグエコノミスト調査=利上げペースを加速させると予想するエコノミストが増加。連邦政府支出を3000億ドル増やす2年間の予算合意が議会通過を経て成立し、成長率とインフレ率を一段と押し上げると見込まれる。

為替市場で米双子の赤字が注目へ=1.5兆ドルの減税に加え、向こう2年に政府支出を3000億ドル近く増やす予算合意で財政は悪化。減税効果が内需を押し上げ、貿易赤字も増える。ストラテジストらは米国の双子の赤字がドル一段安を促すとの考えも。

日銀人事(日経新聞)=黒田氏再任、副総裁に雨宮正佳理事と早大の若田部昌澄教授(積極的な金融緩和支持)の案を検討中との報道を受け、USDJPYは一時106.20台→106.80台へ上昇。

米30年物TIPS入札=最高落札利回り1.003%で2年ぶり高水準。応札倍率は2.31倍と、1年ぶりの低水準。

米国とドイツ10年債利回りが約10か月ぶりに拡大

ズマ南ア大統領が辞任し(14日)、ラマポーザ副大統領が新大統領=南アの株は約4%上昇し、USDZARは3年ぶりのZAR高へ。

IMF報道官=市場のボラティリティーにも関わらず、金融情勢は引き続き堅調。