2019年11月13日（水） 昨日12日、海外市場の動き（午前5時半ごろ）
トランプ大統領の米中通商協議をめぐる発言は強弱混在で動けず、FRBへの批判も変わらず。
トランプ氏は、中国側は合意を強く望んでいる、合意できなければ関税を引き上げるが、一方では、第１段階の合意が近く実現する可能性はある」と発言。FRBへの批判は止まらず、米国が他国との競争で不利な形勢に追い込まれていると批判し、マイナス金利を導入するよう改めて要求。
米株は上昇幅を縮め強さは見られず。米債利回りは小幅低下し、10年債は一時1.95％台まで上昇するも1.9％近くまで軟化。原油価格（WTI）は前日とほぼ同水準の56.80ドル近辺で推移。為替相場の動きは緩慢ながらドルは総じて堅調に推移。
GBPUSDは、平均賃金の予想外の低下に前日の上昇スタートレベルとなる1.2815まで一時下落。注目の総選挙の世論調査で保守党の支持率の上昇もあり1.2874まで値を戻し前日比で小幅高。ただし、前日の高値1.2898を試す動きも見られず上昇力は弱い。
NZDUSDは、アジア市場の0.6368を高値に、インフレ見通しの低下にNZ中銀の緩和期待が強まり続落するも0.6320台をボトムに下げ止まる。アジア・欧州・米国市場を通じて大枠0.6325～45の狭いレンジで推移。
USDJPYは、株価と債券相場に連動しながら、トランプ大統領の米中通商協議に関する発言も強弱混在で、フェーズ１の署名が確実になるまで動けず。大枠109.00～30の狭いレンジで方向感定まらず。ただし、総じてドル高の流れの中で、クロスでは小幅ながら円高傾向となっている。
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18:30 GBP 雇用統計：失業率＝3.4％（予想 前回3.3％）、失業者数増減＝3.3万人（予想 前回2.11→1.35万人）、ILO失業率＝3か月比3.8% （予想3.9％ 前回3.9％）、ボーナスを含む平均賃金3か月比3.6％（予想3.8％ 前回3.8→3.7％）、除くボーナス平均値＝3か月比3.6％（予想3.8％ 前回3.8％）→ 平均賃金が低下し、失業者数も予想を上回る。7～9月の英就業者数は－5.8万人（3275.3万人）、2015年3～5月以降で最大の減少を記録した。
19:00 GER 11月 ZEW景況感調査：期待指数－2.1（予想－13.0 前回－22.8）、現況指数－24.7（予想－22.0 前回－25.3）→ 予想外にマイナス幅が縮小し改善へ
19:00 EUR 11月 ZEW景況感調査＝－1.0（予想 前回－23.5）
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米中通商協議関連
◎トランプ大統領は、合意に至らなければ、われわれは対中関税を大きく引き上げる。極めて大幅な引き上げになる。われわれを不当に扱う他の国にも同じことが言える。合意は近い。極めて重要な第１段階の合意が近く実現する可能性はある。日本とも通商問題を巡り鋭意交渉を進めている。中国側は合意を強く望んでいる。
◎クドローNEC委員長は、中国との貿易交渉はタイムラインを設定しない。間近というのは間近ということ。通貨安定と知的財産の盗用については大きな進展があった。中国とは何年にもわたって不公平な関係だったので、合意は米国と米国労働者には良いものにならなければならない
ブレグジット関連
◎ユーガブの世論調査は、支持率は保守党が42％、労働党が28％、EU残留派の自由民主党が15％、ブレグジット党が4％。
◎調査会社サーベーションは、保守党の支持率は１ポイント上昇の35％、労働党は3ポイント上昇の29％。そのほか、自由民主党は17％、ブレグジット党は10％と、ともに2ポイント低下。
トランプ大統領
◎米国が他国との競争で不利な形勢に追い込まれていると批判し、マイナス金利を導入するよう改めて要求。
◎好調な株価動向は自身の経済・貿易政策の評価と指摘。
◎米国は公然と利下げしている国々と競争している」と指摘。「これらの多くは債務を返済することで金を受け取っている。これがマイナス金利というものだ」とし、「こうした資金の一部をもらいたいものだ。FRBはわれわれにそうはさせてくれない」と批判した。
ECB関連
◎仏中銀は、第4四半期GDPが第3四半期の0.3→0.2％に原則を予想。仏中銀の製造業景況感指数96→98、サービス99→98。
◎デギンドスECB副総裁は、ECBの政策手段は枯渇していないとし、「一段の行動を起こす用意があり、必要に応じて一段の措置を実施する」。ECB金融政策の副作用顕在化、財政政策の役割拡大。
スペインの政局
◎サンチェス首相率いる社会労働党（PSOE）と急進左派ポデモスが１２日、連立政権樹立で基本合意。スペイン国債利回りが約４カ月ぶり水準に上昇。
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