2019/11/05

2019年11月5日(火)昨日4日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年11月5日(火)昨日4日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

今週から米国市場も冬時間入りで、日本が休日の月曜日の海外市場は、米中通商協議で楽観的な報道が多数。米株は上昇傾向を維持、米債利回りは上昇、USDは全面高でJPY安が目立ち、ZARは投資適格級で変わらず最低水準が維持され急伸。

米10年債利回りは前週1.71→1.78%台近くまで上昇中で、ダウ、Nasdaq、S&P500は伸び悩むも上昇傾向を維持。原油価格(WTI)は高値57.43ドルから56.50台まで軟化するも上昇傾向を維持。

11月13日にはパウエルFRB議長が上下両院合同委経済委員会で証言が予定され市場は注目している。米製造業新規受注は2か月続けて前月比でマイナス。耐久財受注の確報値は-1.1→-1.2%へ若干ながら下方修正。

オブライエン大統領補佐官は、ロス米商務長官と共にASEAN首脳会議に出席し李克強首相や中国側担当者と会合し、「合意に比較的近い」とある。米中が第1段階の合意に署名できる用意が整うことを条件にトランプ大統領が習主席を米国に招待。中国側も「習主席が公式訪問でない訪米も受け入れる用意がある」と米中通商協議のフェーズ1合意に向け距離が縮まる動きへ。

USDJPYは、アジア市場の早朝につけた108.10台をボトムに、米中通商協議の楽観的な動きや、先週末に108円割れで下げ止まり底堅く推移したこともあり、アジア・欧州・米国市場と108.65まで緩やかに上昇。クロスでもZARJPYの大幅上昇をトップにJPYは全面安の動きへ。

GBPUSDは、世論調査では保守党が首位を走り、懸念のブレグジット党ではファラージ・ブレグジット党党首は総選挙出馬せずとの報道も。保守党が僅差で勝利した場合には市場の混乱を招く恐れの指摘もあり、12月12日の総選挙の結果がでるまでは目が離せず。アジア市場の1.2940台を高値にアジア・欧州・米国市場と続落し1.2876まで下落して下げ止まる。

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0:00    USD 9月 耐久財受注・確報値=-1.2%(予想-1.1% 前回-1.1%)、除く輸送機器・前月比-0.4%(予想-0.3% 前回-0.3%)

0:00    USD 9月 製造業受注=前月比予想-0.5% 前回-0.1%、除く輸送機器・前月比-0.1%(予想 前回0.0%)

4:30    EUR ラガルドECB総裁発言、金融政策や経済について言及しなかった。

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米中通商協議
◎中国側は「第1段階」の貿易合意署名で習主席が訪米する場合には、公式訪問とすることを望んでいたが、公式訪問でない訪米も受け入れる用意がある
◎中国の李克強首相(4日)は、訪問先のバンコクでロス米商務長官やオブライエン大統領補佐官ら米代表団と会談。
◎中国政府関係者は、最終決定はまだ下されていない。
◎オブライエン大統領補佐官は、合意に比較的近い」とし、米中が第1段階の合意に署名できる用意が整うことを条件にトランプ大統領が習主席を米国に招待した。
◎中国の国営メディアは、全ての懲罰的な関税の撤廃など米国との貿易交渉における中国の中核的な要求をあらためて強調、今後も変わることはない。米国の主要関心事は農産物購入で、中国の購入は「現実に沿った」数字である必要があり、合意文書は「バランスのとれた」ものであるべきだとの立場も中国は変えていない。

FRB
◎カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は、①インフレが加速するまで金利は上げるべきではない。②これ以上の利下げも見込んでいない。

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