2019/11/01

2019年11月1日(金)昨日31日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年11月1日(金)昨日31日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

前日のFOMC・パウエル氏発言を受けた、株安+債券利回り低下+通貨間で異なるもドル売りの流れは変わらず、円全面高へ。

パウエル議長は「利下げ休止を明確に示したが、引き締めの検討自体を否定」を市場は意識。黒田総裁は「必要あればマイナス金利の深堀は可能」と言る。

トランプ氏はいつもながらFRB/パウエル氏を痛烈に批判する動きは止まらず。米下院は「トランプ大統領の弾劾調査の賛否問う採決」を実施へ。欧州市場では米中通商協議で「中国はトランプ氏と長期的で包括的な通商合意を結べるのか疑問視」との報道も材料に使われ円高を誘発。

経済指標は、ユーロ圏CPIの強さは見られず、GDPも予想通りながら前回を下回る。米個人支出とコアPCEデフレータは予想を下回り、シカゴPMIは予想外に弱く弱いながらドル売りへと反応。前日CAD売りを招いたハト派のカナダ中銀に続き、今日のCADGDPは予想に届かないが、CAD売りは見られず予想外に健闘。

ダウは安値圏を回復できず、米10年債利回りは続落し前日1.77%台から1.7%を割り込み一時1.678%台まで、2年債も前日1.597%台→1.51%台へ下落し、円高圧力を誘導。

USDJPYは、早朝の108.90を高値に、アジア・欧州・米国市場と続落。欧州市場までは108.50台をボトムに下げ止まっていたが、「中国はトランプ氏と長期的で包括的な通商合意を結べるのか疑問視」とブルームバーグ報道が流れるとストップを巻き込み108.10台まで急落。米国市場に入り108.30台まで値を戻すも続かず、逆に米株は安値圏で推移、米債利回りは下げ止まらず、107.93まで下落し、108.00円近辺とボトム近辺で推移。

USDGBPは、エリザベス女王は12月12日に総選挙を前倒しで実施する法案を裁可、総選挙にむけ世論調査の結果で変動する流れは変わらず。アジア市場の1.2894をボトムに米国市場の序盤にかけ、総選挙の世論調査で保守党がリードしGBP買いの流れが続くも、1.3000の大台までは届かず、1.2976をピークに1.2925まで下落。大枠1.29~1.30のレンジ内での取引が続く。

USDCADは、前日の急伸を除くと、1.3135~78の狭いレンジで、予想を下回るGDPや原材料価格指数、鉱工業製品価格にもCAD売りは強まらず。ひとまず月末も過ぎCADロングの解消が終了したのか?

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21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.8万人(予想21.5万件 前回21.2→21.3万件)

21:30    USD 9月  個人所得=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.4→0.5%)、個人支出=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.1→0.2%)、PCEデフレータ=前月比0.0%(予想0.0% 前回0.4→0.0%)、前年比1.3%(予想1.4% 前回1.4%)、コアPCEデフレータ=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.7%(予想1.7% 前回1.8%)

21:30    USD 第3四半期雇用コスト指数=前期比0.7%(予想0.7% 前回0.6%)

21:30    CAD 9月 原材料価格指数=前月比0.0%(予想2.5% 前回-1.8%)、鉱工業製品価格=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.2%)→ 共に予想を下回る

21:30    CAD 8月 月次GDP=0.1%(予想0.2% 前回0.0%)、前年比1.3%(予想1.4% 前回1.3%)→ 予想を下回るが前回からは回復へ

22:45    USD 10月 シカゴ購買部協会景気指数=43.2(予想48.0 前回47.1)→ 予想外に弱い結果となった

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米下院
◎トランプ大統領の弾劾調査の賛否問う採決を実施し、232対196で可決。

トランプ大統領
◎FRBに利下げ継続と要求。米国の金利は日本や欧州などよりも低い水準にあるべきとFRB批判を強める。
◎トランプ大統領は、チリAPEC会合が中止となり、米中合意のフェーズ1の調印場所を策定中。第1段階は自身が要求する取引全体の約60%だ

ペロシ米下院議長
◎下院でNAFTAに代わる新協定、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)批准に向けた作業が続いている。
◎批准されれば、将来の貿易協定のひな型になる。

ビスコ・イタリア中銀総裁
◎ECBは必要な限り明らかに拡張的な金融政策を維持する。

4中全会閉幕
◎香港に適用している「一国二制度」を「守り、完成させる」必要があると表明。

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