2019/11/30

2019年11月30日(土)昨日29日、海外市場の動き

2019年11月30日(土)昨日29日、海外市場の動き


月末、週末、感謝祭の翌日で米国市場は株・債券が短縮取引で薄商いの中、米株は軟調で、米10年債利回りは小幅上昇にとどまり2年債は軟化。為替相場は通貨間で動きは異なるも終わってみれば前日比で大きな変化も見られず。

欧州各国やカナダではGDP、CPI等の多くの経済指標が発表となったが、強弱に連動した市場の反応はいま一つで、米中対立やブレグジットネタで投機筋中心にリスクオン・オフで相場が動く。

トランプ氏は「香港人権・民主主義法案」に署名したことで中国は反発し報復する可能性があり、米中通商協議は先行き不透明感が漂う(個人的には落としどころを模索しているとみている)。米国は、ファーウェイへの販売制限を強化する可能性があると言い、中国では「香港人権・民主主義法」を起草しした人物の中国・香港・マカオの入国を禁止する案が話し合われている。

GBPUSDは、ブレグジットをめぐりジョンソン英首相は「合意なき離脱の準備は残している」と発言。さらに、前日までユーガブのMRP方式という予測で与党保守党が過半数を得るとの予想に反して、パネルベースの世論調査では与野党の支持率差が8ポイントまで縮小に1.2880まで一時売られるが、薄商いの米国市場では逆に1.2942まで急伸。さすがにGBPで押し目買いの支持者が多い。

USDJPYは、アジア・欧州市場と109.50割れをボトムに上値を試す動きが続き一時109.67まで上昇。逆に後のない米国市場に入ると、米国のファーウェイへの販売制限を強化の可能性、中国の「香港人権・民主主義法」を起草した人物の入国制限の可能性など、リスクを意識したのか109.40まで一時下落と、週明け12月は仕切り直しへ。

EURUSDは、独小売が弱く、仏CPIが強く、仏GDPも強く、ユーロ圏CPIは強く、イタリアGDPは前回と変わらず。欧州市場に入り1.1000を割り込んでからはストップの売りなのか1.0981まで下落。逆の米国市場に入るとリスクオフが原因なのか不明だが1.1028まで急伸。と言っても大枠1.0980~30の50ポイントの小幅な動きながら大きく動いていると錯覚に陥る。

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22:30    CAD 10月 原材料価格指数=前月比-1.9%(予想 前回0.0%)、鉱工業製品価格=前月比0.1%(予想0.0% 前回-0.1%)

22:30    CAD 9月 月次GDP=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.1%) 前年比1.6%(予想1.4% 前回1.3→1.5%)、第3四半期GDP=前期比1.3%(予想1.2% 前回3.7→3.5%)→ 第3四半期は予想を上回るも前期から大幅に減速

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ダイムラー
〇3年間で少なくとも1万人の人員削減を実施すると発表。→ 自動車業界では、販売減に直面する中、電気自動車(EV)に投資を振り向けるための経費削減が続いてる。

【米中対立】
米政府(関係者)
〇ファーウェイへの販売制限を強化する可能性がある。
〇現在の規則では海外の重要なサプライチェーンが米当局の管轄外であるため、ファーウェイに対する海外製品販売制限の拡大につながる規則変更について米省庁間で協議されている
環球時報の胡錫進編集長
〇米国でこのほど成立した「香港人権・民主主義法」を起草した人物を中国本土および香港、マカオへの入国を禁止するリストに載せることを検討。

【ブレグジット関連】
〇ジョンソン英首相は「合意なき離脱の準備は残している
〇パネルベースの世論調査は、英総選挙に向け、ジョンソ
ン首相率いる保守党のリードは8ポイント差に縮小。

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