2019/11/06

2019年11月6日(水)昨日5日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年11月6日(水)昨日5日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米中通商協議のフェーズ1合意の期待感が続き、強い米ISM非製造業景況指数に、株高+債券利回り上昇+原油高の流れは変わらず。

米PMIは弱く一時ドル売りへと傾くも、ISM非製造業景況指数は予想外に強くドル買いへ急変。米10年債利回りは一時1.87%台まで上昇、米株も強く最高値を更新し、原油価格(WTI)も強く57ドル台へ上昇。

為替相場は、株高+債券利回り上昇+原油高にリスク選好のパターンでJPY+CHFは弱く、JPYはクロスでの全面安、USDJPYはついに200日MAを上回る動きへ。EURUSDはテクニカルに上値は重く、NZDUSDは6:45時のNZ雇用統計を控えRBNZの緩和の可能性が意識され弱さが目立ってる。

米貿易赤字が-525億ドルと予想外に赤字額が縮小、逆にカナダ貿易赤字額が拡大し、一時CAD売りへ。JOLT労働調査(求人件数)は、702.4万人と予想外に減少するも、前回は大幅な上方修正へ。

USDJPYは、JPY安の一日で、200日MAを上回り10日の高値に並ぶ動きへ。ただし、この水準で前回は上げ止まり108円割れまで下落したこともあり、売り圧力も強まる可能性も。アジア早朝の108.50台をボトムに欧州市場は108.95まで上昇。弱い米PMIに108.81まで下落するも、直後の米ISM非製造業景況指数が強く、米株高+米債利回りの上昇に109.22まで上昇し高値圏で推移。引き続き米中通商協議の行方がJPY相場に大きな影響を与えることに変わりない。

USDCADは、欧州市場の1.3110台をボトムにカナダ貿易赤字が拡大し強い米ISM非製造業景況指数を景気に1.3178まで急伸。原油価格の上昇や米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)合意の期待感は残るも、1.3150を中心に上下50ポイントのレンジでの取引が続いている。

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22:30    USD 9月 貿易収支=-525億ドル(予想-525億ドル 前回-549→550.36億ドル)→ 予想外に赤字額は減少、石油の収支が初めて黒字を記録。

22:30    CAD 9月 貿易収支=-9.8億カナダドル(予想-6億カナダドル 前回-9.6→-12.40億カナダドルドル)→ 前月分が下方修正され、さらに赤字額が予想外に拡大、

23:45    USD 10月 総合PMI・改定値=50.9(予想 前回51.2)、サービス業PMI・改定値=50.6(予想51.1 前回51.0)→ 前回を下回る
0:00    USD 10月 ISM非製造業景況指数=総合指数54.7(予想53.4 前回52.6)→ 予想と前回を上回り非製造業部門がより速い速度で成長し続けている

0:00    USD 9月 JOLT労働調査(求人件数)=702.4万人(予想707.5万人 前回705.1→730.1万人)→ 予想外に減少するも、前回は大幅な上方修正へ。

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FRB関連
◎バーキン・リッチモンド連銀総裁は、①相矛盾する兆候が出ていることで米経済の健全性の見極めが難しくなっている。②消費と労働市場が力強いことは『金利据え置き』もしくは『利上げ』が必要であることを示し、投資、インフレ、債券市場が軟調となっていることは『利下げ』が必要であることを示している。

ブレグジット関連
◎EUのバルニエ首席交渉官は、EUは英国の「不公平な競争上の優位性」を受け入れず、英国は関税ゼロ、クオータ(割当枠)ゼロで事足りると考えるべきではない。貿易関係を巡る英国との交渉は困難かつ厳しい。
◎英議会11月6日に解散し、12月12日総選挙へ本格始動。
◎スタージョン・スコットランド民族党(SNP)党首は、12月の英総選挙でいかなる党も過半数を獲得できないハングパーラメントとなった場合は労働党を支持する可能性。

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