2019/11/15

2019年11月15日(金)15:15時ごろの動き

2019年11月15日(金)15:15時ごろの動き

米中通商協議はフェーズ1の合意の有無をめぐる発言に翻弄気味。クドローNEC委員長は「両国が電話で緊密に連絡を取り合っており、取りまとめに近づいている」とポジティブで、昨日のFT紙の「米中は第1段階合意に悪戦苦闘」との報道とは真逆の内容。

とにかく、USDJPYは今後の米中通商協議の行方をめぐる発言でリスクオン、オフになり、米債利回りの変化と連動して動くことが多いことはいままでと変わらず。

仮に合意した場合は、中国側がフェーズ1の署名の前提としている米国の対中制裁が全て解除されるのか? それとも別の何らかの合意でお茶を濁し最終判断は来年へと持ち越すのか? 個人的にはこれを期待している。もちろん、サプライズはトランプ大統領が主張している通り一切の妥協をせず米国は対中制裁を強めるのだろうか?

市場参加者の間でも意見が分かれており、結局のところUSDJPYは動きにくいことに変わらず、USDJPYの取り引よりJPYクロスへ。JPYクロスよりはAUD、CADへと取引通貨を変えた方が効率的なのかもしれない。

一方、最近は豪州・NZ発の経済市場でAUDUSD、NZDUSDの相場変動は大きくなっている。結局は中銀の利下げの有無に結びつくことが要因。AUDは昨日の雇用統計が予想外に強いことが引き金となっており、NZDは先に中銀がサプライズの金利据え置きを決定したから上昇傾向が続いている。

ただし、14日の、バスカンドNZ中銀副総裁が「これまでの金融緩和の効果を見極める時間ができた、必要なら来年2月に再び行動する可能性がある」との発言に続き、今日はオアNZ中銀総裁が「利下げのドアは開かれている。2月に関してはまだわからない。」とあり、こちらも積極的にNZDを買うことも難しい。

USDJPYは、早朝の108.36をボトムに、クドローNEC委員長の米中通商協議をめぐるポジティブ発言に、円売りが強まり108.63まで上昇するも、この水準から積極的にJPY売りを仕掛け動きも見られず。ただ、テクニカルには円買いが続くも、クロスで円売りが強まっていることや、押しが非常に少ない状況を見れば、これからの動きは6対4で上向きへ。

日経平均株価は上昇するも、その後の動きは停止へ。上海総合は上下変動しながら小幅安いで推移。米債利回りは上昇し、原油価格も強さを維持。

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13:30    JPY 9月 鉱工業生産・確報値=前月比1.7%(予想 前回1.4%)、前年比1.3%(予想 前回1.1%)、設備稼働率=前月比1.0%(予想 前回-2.9%)

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バー司法長官
◎ファーウェイとZTEは信用できない、両社は安全保障上の脅威安全上の脅威。

デベル豪中銀副総裁
◎国内の住宅ローンの滞納率が10年ぶりの高水準だが、大きな割合ではなく、金融安定や銀行の利益率を脅かすことはない。

米中通商協議関連
◎クドローNEC委員長は、①両国が電話で緊密に連絡を取り合っており、取りまとめに近づいている。米国側は現在毎日彼らと連絡を取っている。②まだ合意に至っていないが、非常に良い進展があり、協議は極めて建設的だ。③トランプ大統領と習近平国家主席が直接会わなくても合意が成立する可能性もある。
◎ホワイトハウスの通商チームは、中国について議論するため同日会合を開いた。

欧米通商協議(EU製自動車への関税適応について)
◎USTRの報告書がトランプ大統領に13日に送られ、統領がそれを検討している。

オアNZ中銀総裁
◎利下げのドアは開かれている。2月に関してはまだわからない。

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