2019/11/22

2019年11月22日(金)16:00時ごろの動き

2019年11月22日(金)16:00時ごろの動き

終末金曜日のアジア市場は、新たな材料は見当たらず米中通商協議の行方の不透明感に緩慢な動きに終始。

日経平均株価は上昇するも、上海総合は上昇を維持できず下落。米債利回りは大きな変化は見られず。為替相場は主要通貨が総じてレンジを抜け出せず。

米中通商協議は、フェーズ1の合意文書の有無にかかわらず12月15日の制裁は解除または延期されるとの思惑が強く、米国の香港人権法案可決の可能性が高まるも、習近平国家主席の発言もクールでリスクオフの流れは予想外に強まらず。

一方、ウクライナ疑惑をめぐりトランプ大統領の風当たりがきつくなる状況から目をそらすサプライズもないとは言い切れず。投機的なポジションは予想外に軽いと思われ、実需筋中心やオプション絡みの相場展開になりやすい。

為替相場は、ドルに対しての動きが通貨により異なることが多いが、本日は極端な相違も見られず。EURUSDが+1.2%と1.1055→1.1070台に上昇しているのが最も目立っているくらいで、通常は変動幅比較的大きなNZDUSDやAUDUSDも0.0%から0.09%の狭い変動にとどまり、USDJPYも-0.01%と108.60台を中心に108.57~70と実需筋の買いに一時上昇しただけで大きな変化は見られず。

今後の変動を欧米市場に期待したいが、注目は17:00時のラガルドECB総裁の発言を注目しEURUSDが動くことを期待したいが、安全策重視のラガルド氏の発言に大きな変化は期待できず。

ユーロ圏各国や米国の各種PMIも予想外の数字とならない限り変化も期待しにくい。また、ミシガン大学の消費者信頼感指数も然り。

そうなると期待感は米中通商協議のポジティブ、ネガティブ発言を待ち、短期的な取引に徹する以外なさそう。

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8:30    JPY 10月 消費者物価指数=前年比0.2%(予想0.3% 前回0.2%)、除生鮮・前年比0.4%(予想0.4% 前回0.3%)、除生鮮エネルギー・前年比予0.7%(想0.6% 前回0.5%)→ 前年比は予想を下回るも前回と変わらず、コアコアは予想外に強い

16:00    GER 第3四半期GDP・改定値=前期比0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比季調前10%(予想1.0% 前回1.0%)、前年比季調後0.5%(予想0.5% 前回0.5%)

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米中通商協議関連
◎習近平国家主席は、①同国は米国と「第1段階」の通商合意をまとめたい考えで、貿易戦争を起こさないよう取り組んでいる。②必要であれば報復措置を講じることを恐れていない。③中国が貿易戦争を始めたのではなく、これはわれわれが望むものではない。

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