2019/11/05

2019年11月5日(月)17:00時ごろの動き

2019年11月5日(月)17:00時ごろの動き

米中通商協議の楽観的な見通しが市場を支配。日経平均株価、上海総合株価は上昇、米債利回りも上昇し、10年債は1.81%台へ。為替相場はリスク選好のパターンでドル安と円安が共存。

ロス商務長官、ライトハイザーUSTR代表、米当局者、中国交渉担当者から米中通商協議のフェーズ1の合意に向けた楽観的な発言が多数報道さるも、習国家主席が合意する前に、米国側に中国からの輸入最大3600億ドル相当に対して行った関税の撤回および引き下げを求めているともあり、引き続き楽観的ながら、事の成り行きに目が離せず。

中国PMIの総合は前回から小幅上昇へ、サービス業は予想を通りながら前回を下回る。

AUDUSDは、0.6870台をボトムに豪中銀は市場の予想通り政策金利0.75%の据え置きを決定。ロウ総裁は声明では「必要であれば一段の金融緩和を行う用意がある」とハト派ながら、金融市場のセンチメントはやや改善し、成長見通しを引き上げ、住宅価格の上昇。資源部門の明るい見通しがすべて成長を支えるはずとタカ派の動きも。家計の可処分所得のわずかな増加が続く期間が長く続き、消費支出を圧迫し続けているとあり、楽観的な見通しに、来年2月まで金利を据え置くとの期待がAUD買いの動きとなり、欧州市場に入ると0.6910台まで上昇している。

EURUSDは、ドイツ銀行破綻のうわさに一時1.1110台まで下落するも直ぐに元の水準を回復し、欧州市場の序盤では1.1140台を回復している。

USDCADは、アジア市場の1.3160台を高値に原油価格の上昇やリスクセンチメントの改善もあり前日の安値1.3130台まで値を下げている。

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米中通商協議関連
◎ロス商務長官は、①中国との第1段階の通商協議完了に向け非常に良い進展、②第1段階の合意、米中間の緊張を緩和し信頼を再構築するだろう、③第1段階の合意、さらなる強力な合意の前触れになることを期待。④第1段階が完了すれば終点が見えるため人々はかなり落ち着くだろう。
◎中国は(事情に詳しい関係者)、第1段階の貿易合意署名の訪米に習近平国家主席が合意する前に、米国側に中国からの輸入最大3600億ドル相当に対して行った関税の撤回および引き下げを求めている。
◎中国の交渉担当者は、9月に課された約1100億ドルの物品への関税を撤回し、昨年導入された約2500億ドルに対する25%の関税率を引き下げるよう求めた。
◎中国の交渉担当者は、一部関税を米国が一時的に免除する提案も行った。農産物を中心に中国が同等額の米製品に対する関税賦課を取りやめる可能性がある。
◎中国当局者は先に、米国が12月15日に発動予定の約1600億ドルの輸入品に対する関税計画も撤回することを求めた。習主席がトランプ大統領と協議するため訪米するには、少なくともこれらの関税が撤回される必要があるという。
◎FT紙は、米当局者らが9月に導入した衣料品や家電、薄型モニターなどへの関税を撤回するどうかを議論している。
◎ライトハイザーUSTR代表や他の当局者は、2500億ドルの物品への関税は中国に確実に約束を守らせる手段であり、長期的に継続すべきだと一貫して主張。
◎ロス米商務長官は、中国と貿易合意できると「そこそこ楽観」、


豪中銀
◎政策金利0.75%の据え置きを決定、予想通り。
◎全般的に一段の金融緩和期待は後退し、金融市場のセンチメントはやや改善。
◎豪ドルは最近、レンジの下限にある。
◎オーストラリア経済の見通しは、3カ月前とほとんど変わらず、昨年下半期 (7~12月) は鈍化した後、穏やかな転機を迎えたようだ。
◎中心的なシナリオは今年は約2.25%成長し、2021年には徐々に約3%まで上昇。
◎低金利、最近の減税、インフラへの継続的な支出、一部の市場における住宅価格の上昇、資源部門の明るい見通しがすべて成長を支えるはず。
◎家計の可処分所得のわずかな増加が続く期間が長く続き、消費支出を圧迫し続けている。
◎雇用は力強い拡大を続けており、労働供給の堅調な伸びと一致している。
◎労働力参加率は過去最高となった。
◎失業率はここ数カ月、5.25%前後で安定し、2021年には5%をやや下回る水準まで徐々に低下するとみられる。
◎総合インフレ率も基調インフレ率も2020年と2021年は2%近くになると予想。

ロウ総裁は声明
◎国外の動向や国内経済の余剰能力を示す兆候を踏まえると、長期にわたる低金利が必要になると想定するのが妥当。
◎必要であれば一段の金融緩和を行う用意がある。

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