2019/11/22

2019年11月22日(金)昨日21日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年11月22日(金)昨日21日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米国の香港人権法案は上下両院で圧倒的多数で可決され、トランプ氏の署名を待つだけ。中国は当然反発するも限定的で、香港紙はフェーズ1署名できなくても12月15日の制裁発動を延期する可能性と、相変わらず複雑。

米株はボトムから回復するも前日を上回ることができず。米債利回りは緩やかに回復し上昇へ。原油価格(WTI)は58ドルミドルへ上昇。為替相場はドル小幅高で推移し、GBP+EURはアジア・欧州市場で上昇するも、米国市場で反落し強さは見られず。

ポロズ・カナダ中銀総裁は「カナダの現在の金融情勢は適切」とあり12月利下げ見送り期待にCAD買いが強まる。OECD経済見通しでは、ユーロ圏は上方修正、2019年、2020年の世界、日本の見通しは変わらず。

USDJPYは、アジア市場の108.28をボトムに一日を通じて株価の下げ幅も限定的で債券利回りは強く、米中通商協議で署名がなくても制裁発動が回避できる可能性も残り、緩やかに上昇。ただし、前日の高値108.74を超えられず108.70を高値に上げ止まり欧米市場では大枠108.50~70の狭いレンジで底堅くリスク回避の流れも限定的。

USDCADは、アジア・欧州市場では1.3295~20の狭いレンジから、ポロズ・カナダ中銀総裁は「カナダの現在の金融情勢は適切」と発言し、追加利下げ観測は弱まり1.3325→1.3270まで下落し、1.3280台で推移している。1.3300台をトップとした相場展開が続けた再びCAD高へ転換できるが? 現時点では判断できず。

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22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=22.7万件(予想21.9万件 前回22.5→22.7万件)

22:30    USD 11月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数=10.4(予想7.0 前回5.6)→ 予想と前回を上回る

0:00    USD 10月 中古住宅販売件数=前月比1.9%(予想1.4% 前回-2.2→-2.5%)、546万件(予想547万件 前回538→536万件)→ 予想を上回る

0:00    EUR 11月 消費者信頼感指数・速報値=-7.2(予想-7.2 前回-7.6)

0:00    USD 10月 CB景気先行指数総合指数=前月比-0.1%(予想-0.1% 前回-0.1→-0.2%)→ 予想通り

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OECD経済見通し()は前回予想
◎成長率を、2019、2020、2021年
World 2.9 2.9 (3.0) 3.0
G20 3.1 3.2 3.3 (4.6)
Australia 1.7 2.3 (2.0) 2.3 (2.1)
Canada 1.5 1.6 1.7 (1.8)
Euro area 1.2 (1.1) 1.1 (1.0) 1.2 (1.3)
Germany 0.6 (0.5) 0.4 (0.6) 0.9 (1.2)
France 1.3 1.2 1.2 (1.3)
Italy 0.2 (0.0) 0.4 0.5 (0.9)
Japan 1.0 0.6 0.7 (0.8)

米中通商協議関連
◎香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は、トランプ政権に近い匿名の関係者の話として、米中が貿易合意に達するのが難しくても、12月15日に米国が予定している中国製品への新たな関税の発動は、少なくとも延期される公算が大きい。
◎中国商務省報道官は、米中は今後も緊密なコミュニケーションを継続する。
◎王毅中国外相は、中国は香港の繁栄と安定を破壊することを誰にも許さない、米国の行動は2国間関係に深刻な損害を与える。

香港人権法案
◎19日の上院可決に続き、20日は下院本会議も圧倒的多数で可決しでトランプ大統領は同法案に署名する見通し。→ 、第1段階の米中貿易合意が危うくなる可能性。

トランプ大統領(政治ニュース専門サイトのポリティコ)
◎EU関税を正当化する新たな貿易調査を検討している

イスラエル
◎イスラエルの検察当局は21日、ネタニヤフ首相(70)を収賄などの罪で起訴した。現職首相が起訴されるのは初めて。同国ではやり直し総選挙を受けた組閣作業も難航しており、政治的な混迷が深まっている。

FRB
◎メスター・クリーブランド連銀総裁は、雇用や消費減速なら経済予測見直す。金融政策は良好と繰り返し表明したほか、今年7月以降の3回の利下げには反対だが、低迷する企業の設備投資や世界経済の減速、通商政策の不確実性へのリスク対応を巡って議論の余地があることは理解している。
◎カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は、通商政策など将来への先行き不透明感から企業の設備投資が落ち込む一方、個人消費は堅調だとした上で、経済は全般的に引き続き拡大の公算が大きい

ポロズ・カナダ中銀総裁
◎経済が世界的な通商を巡る緊張の影響を受けていることを踏まえると、カナダの現在の金融情勢は適切。
◎「FRBは3回の利下げを実施し、金利はカナダと同程度になった」とし、「現時点ではカナダと米国はかなり類似していることになる。カナダ中銀はこれについて注意深く見守っている」→ 12月の利下げ見送り期待にCAD買いが強まる。

ECB理事会議事要旨
◎インフレ見通しや緩和策の効果を再評価するにはさらなる情報が必要ということで広く合意
◎9月理事会で導入が決定され、政策当局者間で意見が分かれた包括的な追加金融緩和策について、メンバーが批判を控えていた。

ECB
◎デギンドスECB副総裁は、ユーロ圏経済のリスクは依然として下方向。

コービン英労働党党首
◎12月12日投開票の総選挙に向け、公的セクターの賃上げや法人増税、インフラ部門の国有化などで英国を刷新するマニフェストを発表。

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