2019/11/13

2019年11月13日(水)14:30時ごろの動き

2019年11月13日(水)14:30時ごろの動き

市場の関心は午前1時のパウエルFRB議長上下両院合同委経済委員会で証言へと移っている。また、米中通商協議をめぐる不透明感は、リスクを考える意味では如何ともし難いものがある。

今日の日経平均株価や上海総合は軟調で米債利回りも弱いが。市場全体の傾向としては米国を含め主要国の債利回りの上昇に対して、株式市場も強さを維持している流れがどこまで続くのかが今後のテーマ!

WSJ紙では「コモディティーから新興国株に至るまで、低迷していた資産に資金が流入し、幅広い市場で相場が上昇している。」とある。

米中通商協議は潜在的に楽観的であり、ブレグジットも総選挙で与党勝利を意識した流れになっていることが相場全体の楽観的な動きの要因となっている。その影響によるかはわからないが、NZ中銀は0.25%の利下げを予想する市場の観測を覆し、1.0%の政策金利を据え置いた。

オアNZ中銀総裁は、「据え置き決定は全会一致で、驚かせることが意図ではない。金融政策は効果的、効果の波及を確認しているところ、現状で利下げを行う緊急性はない。」とある。

アジア市場の為替相場は、上記の通りNZ中銀のポジティブ・サプライズにNZDUSDは0.6330台→0.6410台へ急伸。NZDJPYも69→69.90まで上昇し、全体的に緩やかなドル売りの流れをリードしている。

USDJPYは、仲値に向けて一時108.87まで下落するも、同時にNZDJPYの上昇の影響も受け109.08まで上昇。結局は20ポイントのレンジ内に収まっている。他の主要通貨と同じく、パウエルFRB議長の議会証言待ちとなっているが、米債利回りの動向を見ながら、最近の金利上昇に株価に影響がないのか? 動きが気になってしかたがない。

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8:30    AUD 11月 ウェストパック消費者信頼感指数=97.0(予想 前回92.8)、前月比4.5%(予想 前回-5.5%)

8:50    AUD 第3四半期 賃金価格指数(賞与除く時給ベース)=前期比0.5%(予想0.5% 前回1.0%)、前年比2.2%(予想2.2% 前回2.3%)、

10:00    NZD NZ中銀 金融政策発表=政策金利1.0%の据え置きを決定、予想は0.25%の引き下げ

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米中通商協議関連
◎WSJ紙は、米中通商交渉、関税が限定的合意の主要な障害。

NZ中銀
◎市場の期待を裏切り金利を据え置き、NZD買いが強まる。
◎国内経済の減速が止まり、インフレが回復する兆候が見られるため、一時停止の準備ができているとして、利下げの期待の中で金利据え置き。
◎8月の声明以降の経済動向は、現時点で既に刺激的な金融環境への変更を保証するものではない。     
◎必要に応じて、さらなる利下げを検討も、8月の0.5%を含む0.75%緩和策が2020年に経済成長を回復させ、インフレが目標の1〜3%の中間点に戻るのを助けると確信。

オアNZ中銀総裁会見
◎据え置き決定は全会一致で、驚かせることが意図ではない。
◎金融政策は効果的、効果の波及を確認しているところ、現状で利下げを行う緊急性はない。また、非伝統的な手法を採用する緊急性はない。我々にとってインフレ期待は非常に重要

トランプ大統領の弾劾調査は重要な局面を迎える
(WSJ https://jp.wsj.com/articles/SB12636345258602743387504586014350263186550)
◎米下院民主党が進めるトランプ米大統領の弾劾調査は今週、予定されている一連の公開証言が始まるなど、重要な局面を迎える。大統領の罷免という極めて重大な議会の行為に対し、国民の支持を広げることが狙いだ。
◎世論調査では、下院の弾劾調査を支持すると回答した人は約53%、反対した人は44%だった。これまでに見聞きした情報で判断するかぎり、トランプ氏が弾劾・罷免されるべきだと回答した人は49%、反対した人は46%だった。

WSJ紙、世界経済に楽観の兆しリスク選好度が上昇(ブレグジットや米中摩擦が予想より良い結果になりそうな気配)
◎コモディティーから新興国株に至るまで、低迷していた資産に資金が流入し、幅広い市場で相場が上昇している。世界経済の見通しに明るさが見え始めている証拠。

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