2019/11/21

2019年11月21日(木)16:15時ごろの動き

2019年11月21日(木)16:15時ごろの動き

米中通商協議の巡る動きに、ブル・ベア共に自信はなく積極的に動けず。

米下院は香港人権法案を可決し、トランプ氏も署名すると思われている。さらに、トランプ大統領(20日)は、①通商協議で私が望むレベルに達しているとは思わないというも、劉副首相は、「米国側の要求には戸惑っているが、第1段階合意に慎重ながら楽観的と自信を持っている」とある。

当然米中通商協議の行方は不透明となり、中国が望む12月12日の対中制裁発動の実施の有無も不透明。年内にフェーズ1の署名が困難との思惑もあり。日経平均株価は下落幅を戻すことはできず、上海総合も値を戻せず。米10年債利回りはボトムから回復し前日とほぼ変わらず。

為替相場は、主要通貨で大きな変動は見られず、弱いながらもドル高傾向を維持。リスク回避の動きに債券利回りは低下し「株安=円高」へと動くも、USDJPYは資本筋の買いに下げ止まり気が付けば108.50台を回復と、結局は元の水準に逆戻り。この動きだけでは材料にも関わらず円高は限定的で円安を期待したくなる。

GBPUSDは、12月12日の総選挙で与党保守党が優勢で基本緩やかなGBP高が続く可能性が高い。EURUSDはEUR高を支持するコメントも多いが、ECBの緩和方向は変わらず、成長率も鈍化、景況感の強い改善も見られず(すでに織り込み済みの面も)GBP高の影響を受けながらも底堅くはなっているが、長期的な弱さは変わらず。

FRBは金利据え置きが見込まれ反面、利上げ期待は持てないEUR、ブレグジットリスクに緩和を続けざるを得ないGBP、如何ともしがたいBOJ、緩和期待が強まるCAD、データー次第で緩和も可能なAUD+NZD。

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米中通商協議
◎トランプ大統領(20日)は、①通商協議で私が望むレベルに達しているとは思わない。②アップルを対中関税から除外すべきかどうか検討中。
◎劉副首相は、米国側の要求には戸惑っているが、第1段階合意に慎重ながら楽観的と自信、

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