2019/01/06

今週の主な材料(1月7~11日)

今週の主な材料(1月7~11日)

年初から変動が収まらない金融市場。株価、債券、商品、そして、為替市場とボラティリティが高い状態がしばらく続きそうです。

◎トランプ氏が楽観している米中通商協議が再開してどうなるのでしょうか?(1月7日に、米財務次官らが北京へ向かい協議再開へ、サプライズがあるのか?)。 
◎日米通商協議もそろそろ再開されどうなるのでしょうか?(先月USTRが日米通商交渉の対日要求事項で自動車や為替状況等を入れる完全な貿易交渉であることを公表済み)。 
◎メキシコ国境の壁をめぐる米政府機関の一部閉鎖はどうなるのでしょうか?(民主党とトランプ氏の対立は止まず) 
◎英国のEU離脱案をめぐる審議と採決はどうなるのでしょうか? (英議会は1月9日に離脱案の審議を再開し、14日に採決へ!)
◎米国の再利上げの可能性は?(先週のパウエル発言を受け利下げ期待も!)

こう考えると昨年末のテーマと、米金利の見通しが不透明になった以外、変わっていないことがわかります。さて、今週も経済指標、金融政策、発言と注意が必要なことも多くあります。

【経済指標】からは、1/11(金)の米消費者物価指数(CPI)がメインイベントと言えるでしょう。予想数字は前年比1.9%(前回2.2%)、コア前年比2.2%(前回2.2%)と、総合で小幅低下が予想されています。先週の予米雇用統計が以外に強かったこともあり、もし、今回のCPIが強ければ年内の再利上げ期待度がさらに強まり、為替相場に影響を与える可能性が高いと考えます。

また、1/7(月)米ISM非製造業景況指数、1/8(火)ユーロ圏の各種景況感指数、米貿易収支、1/10(木)中国CPI&PPI、米新規失業保険申請件なども、予想外の数字に直後の変動が高くなりやすく注目しています。

【金融政策】からは、1/9(水)の①カナダ中銀の利上げがあるか? ②FOMC議事要旨を特に注目しています。 また、1/10(木)のECB理事会議事要旨も予定されています。
①カナダ中銀の政策金利は1.75%の据え置きと、0.25%引き上げ2.0%の予想と別れており、どちらにころんでもカナダドル相場が急変することは間違いないでしょう? 
②FOMC議事要旨ですが、先週にパウエルFRB議長の討論会の発言により、為替相場が急変したことは忘れようにありません。今後の利上げ見通しが弱まり市場では利上げ期待度が後退し、逆に将来の利下げ期待も現れている状況を考えれば、今回の12月18~19日分の議事要旨は過去形で、極短期の上下変動を除きトレンドが出るように思われません。

【発言】からは、トランプ大統領から何が飛び出すか? 予想不能なので考えないことにして、今週は1/10(木)のパウエルFRB議長をはじめ、クラリダFRB副議長、地区連銀総裁らの発言も多くなっています。詳しくは別表で確認してください。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X