2019/01/23

2019年1月23日(水)22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年1月23日(水)22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

株安、債券利回り低下、原油安。為替相場はGBP+JPYは買われ、逆にAUD+CADは売られ、EUR+NZD+CHFは大きな変化は見られず。ファーウェイCFOの身柄は米国に移されるのか? 米中通商協議は物別れそれとも、政策的な動きなのか確信は不明?

GBPUSDは、ブレグジットの不透明感は強くとりあえず29日の離脱合意案の代替案の採決待ちながら、合意なきEU離脱を避けられるとの期待感も強い。含むボーナスの賃金上昇が見られGBP買いが選好。欧州市場序盤の1.2855をボトムに米国市場では弱い米中国住宅販売を景気に1.2920台を上回り、一時1.2975と1.300の復活手前まで上昇。欧州委員会のシナス報道官は、「合意なくブレグジットはハードボーダー(厳格な国境管理)を意味する」と発言し、報道官の発言を受けメイ英首相の報道官は、「ハードボーダーの回避に向けあらゆる手を尽くす」と表明したこことも評価か?

EURUSDは、ZEW景況感指数は予想外にマイナス幅が縮小するも、ドイツを含めユーロ圏の景気減速の懸念は強く、独10年債利回りは一時0.261%まで上昇後に0.236%まで低下。ECBの利上げ期待度の低下や、EURGBPの売りに押されて伸び悩み、米国市場に入ると一時1.1336まで下落から1.1374まで上昇と、結局は1.1330~70台のレンジで上下変動しただけ。

USDJPYは、弱い日中欧株と、欧州債券利回りの低下、原油価格の低下に109.50超の上値が重くなり、109.30~50のレンジの動きが続く。米国市場に入り米株がマイナス圏からスタートし弱い米中古住宅販売件数に、109.29まで下落。米株は続落し米債利回りが低下で上値が重い中、米中通商協議の不穏な動きにリスク回避の円買いが選好し109.15まで続落しようやく下げ止まり109.30台で推移。今後の米中通商協議の動き次第ながら、109.50超の売り圧力が強まってきていることが気になる。


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22:30    CAD 11月 卸売売上高=前月比-1.0%(予想0.0% 前回1.0→0.7%)、製造業出荷=前月比-1.4%(予想-0.9% 前回-0.1%)→ 予想を下回る

0:00    USD 12月 中古住宅販売件数=前月比-6.4%(予想-1.2% 前回1.9→2.1%)、499万件(予想525万件 前回532→533万件)→ 予想外に減少し、2015年11月以来の500万台割れ

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【北米】
カナダ紙は「米国はファーウェイCFOの身柄引き渡しを正式に要請する手続きを進める計画」と報道。

中国外務省は、ファーウェイCFOの身柄につて、カナダは間違いを犯している。カナダと米国は引き渡し条約に違反。米国は身柄の受け渡しを正式に要請。中国政府は反論、カナダ外相は米国に撤退を求めず。


ブルームバーグ(関係者)は、1月7~9日の通商交渉では、中国の知的財産権侵害や外国企業に技術移転を強制が大きなテーマだが、「建設的交渉というよりも不満の表明に終始」。知的財産権など構造的問題に関する協議で進展がなかったことは、ライトハイザーUSTR代表も先週の議員との会合で確認した。中国は1月30、31日に劉鶴副首相をワシントンに派遣する準備を整える中、「知的財産権を巡る行き詰まりは米中通商対立の焦点」、トランプ大統領が対中関税で得た交渉力を中国の意味ある政策変更につなげられるか疑念を生じさせることになる。

米中貿易交渉で「中国提示の準備会合案を米国側は拒否」との報道や、米中貿易交渉で、中国代表団は1月30~31日の訪米予定をキャンセル。本日の安値109.15まで円高が進む。

中国の技術移転と構造改革に進展が見られないと米国側が会談をキャンセル。

ポンペオ米国務長官、中国との関係は、中国が米国の基本方針の公平な貿易を受け入れるかで決まる。イランからの脅威は現実的。

ポンペイ米国務長官(ダボス会議のビデオメッセージ)は、米中通商協議で良好な結果が得られると楽観的で、「米中間の衝突は避けられる」と発言。トランプ米大統領が3月までに2000億ドル相当の中国輸入品に対する関税引き上げ脅威を回避するために交渉が長引いている。

ポンペイ米国務長官(ダボス会議のビデオメッセージ)は、中国は近隣諸国に対し好戦的であり、自国においては「全体主義を採用している」が、中国政府が公平で開かれた貿易に関する原則と知的財産の保護を受け入れれば、衝突は解決すると言及。

マコネル共和党上院院内総務は、「トランプ大統領の政府機関一部閉鎖解除案の採決を今週行う」と発表。

トランプ大統領は、1月29日に一般教書演説を行う手続きを要請。

【欧州】
バーレイ独法務相は、メイ首相のEU離脱代替案に失望している、メイ首相がEUと合意した離脱協定案への支持を拡大する機会を逃した。英国に2回目の国民投票を提案した。

EU報道官は、ブレグジットについて英国からの真意提案のみ歓迎される。

欧州委員会のシナス報道官は、「合意なくブレグジットはハードボーダー(厳格な国境管理)を意味する」と発言。→ 報道官の発言を受けメイ英首相の報道官は、「ハードボーダーの回避に向けあらゆる手を尽くす」と表明した。

【アジア・その他】
中国政府は、向こう数か月間で経済活動が一段と低迷し、雇用削減が強まる可能性を示唆。

ダボス会議(世界経済フォーラム)の公表調査では、貿易摩擦が解消されず、企業のトップは悲観的な見方を強めている

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