2019/01/17

2019年1月17日(木)16日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年1月17日(木)16日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

メイ内閣の不信任案は325対306で否決。メイ首相は離脱計画で野党首脳に協議を呼び掛ける。GBPUSDは1.2840~00で安定推移、市場は、EUから合意なき離脱より、離脱の延期、離脱取りやめを期待か?

ベージュブックは、「大半で景気拡大」、「賃金は穏やかに上昇」ながらエネルギー価格の下落、通商・政治情勢で楽観的な見通しは弱まる。米株は上昇が続き、流れはリスク選好パターンながら、米債利回りは底堅く推移。原油価格は小幅高で推移。

為替市場は全体的に小幅な動きにとどまるも、AUDUSD+NZDUSDの下げ幅は比較的大きく、USDJPYは109円台に乗り、GBPUSDは安定推移し、EURUSDは1.1400を中心に小幅変動にとどまり反発力は見られず。

メイ英首相は、「議会は国民投票の結果を履行する義務がある」と主張、「総選挙は最悪の選択で、EU離脱を遅らせる」と否定的。

バラッカー・アイルランド首相は、「合意なきEU離脱を回避するため全力を尽くす」、「英国がレッドラインを変更すればEUの対応も遅れる」、「バックストップ措置の期限で受け入れの要請はない」。

英タイムズ紙は、EUは2020年までに英国のEU離脱を遅らせる可能性を検討。タイムズは今まで3月29日の期日を3か月遅らせる案が主であったが、これを来年まで延期する法的な措置を検討。

USDJPYは、アジア市場の108.37をボトムに、108.70~80台の売りを消化し、日銀が物価目標を引き下げる可能性も気になり一日を通じて上昇傾向。終盤にかけては109.00のオプションがらみ買や、円ロングの切りも入ったのか109.20まで加速して、109円台を維持して推移中。109.50を簡単に上抜けするとは思えないが、逆に108.60~70がボトムになりやすく、この水準を維持できるか?

EURUSDは、1月10日の1.1570をトップに続落傾向が続いている。一日を通じては欧州市場で前日の安値1.1382を割り込み、一時1.1378まで値を下げるも続かず、結局は大枠1.1380~25のレンジで、1.1400を中心とした流れが続いており、どうも相場感と動きは一致せず。

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【北米】
「NY地区は鈍化」、「労働市場は全国的に引き締まる」、「賃金は穏やかに上昇」、「経済の見通しはおおむねポジティブ」、ただ「金融市場のボラティリティーの高まり、短期金利の上昇、エネルギー価格の下落、通商・政治情勢を巡る先行き不透明感の高まりで、多くの地区で調査対象がこれまでほど楽観的ではなくなっているとの認識」。

【欧州】
カーニーBOE総裁は、メイ首相の離脱協定案が議会で否決された後のポンドの上昇は、「私の見解を説明しているのではなく、市場の最初の受け止め方を説明している」として、市場が「合意なき離脱のリスクが低下した」と受け止めたか、「離脱が延期される」と受け止めたかいずれか。

EUのバルニエEU離脱首席交渉官は、英国政府が現在の「レッドラインを変更した場合、EUは異なる離脱案を協議する用意があるが、アイルランド島における物理的な国境を回避する安全策は残される必要がある。

モスコビシ欧州委員は、EUと英国はいずれも望んでいないものの、「合意なき」離脱に近づいている。

メルケル独首相は、依然として秩序だったブレグジットに向け努力しなければならないが、無秩序の可能性も残る。

メイ英首相は、「議会は国民投票の結果を履行する義務がある」と主張、「総選挙は最悪の選択で、EU離脱を遅らせる」と否定的。

バラッカー・アイルランド首相は、「合意なきEU離脱を回避するため全力を尽くす」、「英国がレッドラインを変更すればEUの対応も遅れる」、「バックストップ措置の期限で受け入れの要請はない」。

英タイムズ紙は、EUは2020年までに英国のEU離脱を遅らせる可能性を検討。タイムズは今まで3月29日の期日を3か月遅らせる案が主であったが、これを来年まで延期する法的な措置を検討。

【アジア・その他】
複数の関係者によると、日銀は23日の金融政策決定会合で、原油価格の下落を受け、2019、20年度の消費者物価(除く生鮮食品、コアCPI)見通しの下方修正を議論する。

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