2019/01/30

2019年1月30日(水)29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年1月30日(水)29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

世界中が注目したブレグジット修正案。英議会は7つのEU離脱合意の代替案の審議を行い、キーパー氏提案のEU離脱延期を目指す修正案を否決。有力視されていたが否決されたことで「合意なき離脱」のリスク高まりGBP売りが強まる。EU離脱問題の主導権を議会に移すコービン氏の修正案も否決。(現在の採決中)

ブレグジット修正案を前にして動きにくい相場の中で、原油価格は一時53.93まで上昇、米株は強弱混在し、ダウは上昇する反面、NasdaqとS&P500は下落、特にNasdaqは現時点では8%近くの下げとなっている。そして、米ケースシラー住宅価格指数は弱く、米CB消費者信頼感指数も2017年7月来の低水準で、米10年債利回りは一時2.708%(前日2.744%)と下げ幅を拡大中。

為替相場は、ブレグジット修正案の審議と採決を前にして動きにくい相場が続き、弱い米ケースシラー住宅価格指数は弱く、米CB消費者信頼感指数にもドル売りの流れは見られず。ただし、弱い米株の動きに連動しAUDUSDとNZDUSDの売りが見られ、AUDUSDは0.7144まで下落、NZDUSDは0.6826まで下落し安値圏で推移中。

GBPUSDは、ブレグジット修正案の審議と採決を前にして大枠1.3120~1.3200のレンンジから、1.3100を割り込む。キーパー氏提案のEU離脱延期を目指す修正案を否決。有力視されていたが否決されたことで「合意なき離脱」のリスク高まり1.3050台へと続落中で売り圧力を継続中。

USDJPYは、アジア市場で株安と仲値に下げた109.13をボトムに日本株が値を戻し109.34まで上昇。欧州市場に入り欧州株高もあり109.46まで上昇。109.50超えのストップを巻き込み一時109.54まで上昇するも続かず、弱い米経済指標が続く中で、米債利回りの低下、Nasdaqの下げ幅が強まると109.28まで下落。ブレグジット修正案の前後では109.28~43のレンジで推移中。特に方向感は定まらず、レンジ内での動きを継続中。

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23:00    USD 11月 ケースシラー住宅価格指数=前年比4.7%(予想4.9% 前回5.0%)

0:00    USD 1月 CB消費者信頼感指数=120.2(予想126 前回128.1)

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英議会はブレグジット修正7案を審議し採決。EU離脱合意の代替案を否決。EU離脱問題の主導権を議会に移す修正案を否決。ブレィディ保守党議員が提出した再交渉の修正案を可決。スペルマン議員提出の合意なき離脱を回避するための修正案を可決。クーパー労働党議員が提案のEU離脱延期の権限を議会に与える修正案を否決→ 有力視されていたが否決されたことで「合意なき離脱」のリスク高まり、GBPUSDは1.3100を割り込む。引き続き審議中。

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