2019/01/19

2019年1月19日(土)18日、海外市場の動き(午前6時ごろの動き)

2019年1月19日(土)18日、海外市場の動き(午前6時ごろの動き)

ソフトブレグジットへの期待は強く、米中間の貿易問題は今後の進展を期待度が高まり、米株高、米債利回り上昇。原油高、そして、ドル高へ!

米中間の通商協議はいったいどうなっているのだろうか? 報道も過去の話が前後していることもありどうもよく理解できていない。ただ、話からはムニューシン氏は妥協策を示し、ライトハイザー氏は譲らず意見が異なるように思えてならない。交渉は前進していることは確かで、22日のダボス会議で両氏が出席し中国関係者と協議し、月末には中国副首相が訪米し、トランプ氏の鶴の一声で何等かの進展がみられる可能性も否定できず。

USDJPYは、アジア市場の109.06をボトムに続伸し、米国市場に入り109.30~60のレンジが続いた。弱い米ミシガン大学消費者信頼感指数にも、109.40を割り込めず、逆に株高+債券利回りの上昇に底堅く推移。「中国は米国との貿易不均衡を解消するための道筋を示した」との報道に、109.50~60の売りを消化し109.89まで急伸し、109.70台で推移。

EURUSDは、大枠1.1385~00の狭いレンジで1.1400を抜けきれない状態が続いたが、欧州市場に入り1.1410台を回復。米国市場に入り、弱い米ミシガン大学消費者信頼感指数にも、米中貿易不均衡の解消期待も強まり、強い米株、米債利回りは上昇。ブレグジットの不透明感は変わらず、イタリアの成長率下方修正報道、バンカメのユーロ圏成長率予想の下方修正なども背景にあるのか、前日までのボトム1.1370を割り込み一時1.1353まで続落し1.1360台で推移。

GBPUSDは、今週に入り英議会はメイ首相の離脱協定案を否定、内閣不信任決議案を否定、市場はソフトブレグジットの可能性を意識し、2回目の国民投票や、離脱時期の延期も選択肢と考えているが、メイ首相は2回目の国民投票を支持せず。ブレグジットを巡る報道はいつもながら多い中で、前日に1.3000のターゲットをひとまず達成。今日のアジア市場でも1.2993を高値に週末の利食い先行なのか? 欧州市場では1.2920台まで下落、米国市場に入ると1.2850台まで続落と、一昨日のスタート水準に逆戻り。

17日の報道では、「ムニューシン財務長官は、「中国の輸入品に課されている関税の一部または全部を撤廃することを提案」とあった。ただ、米財務省は、ムニューシン財務長官とライトハイザーUSTR代表は共に関税など対中交渉のいかなる問題についても提言は行っていないと声明で説明。協議は進行中としていたが、

米紙ウォールストリート・ジャーナルは、米国の対中関税引き下げに関し、財務長官は通商代表部(USTR)代表の抵抗に直面しているとの報道もあったが、

そして、ブルムバーグは関係者の話として、①1月初旬の米中次官級協議で中国は米製品の輸入拡大を提案。 ②「中国は毎年1兆ドル超の輸入を増やし、2024年(6年後)には貿易赤字を解消する計画を示した」、ただ、③「米国側は懐疑的な見方をし、迅速は不均衡の解消を求めた」と報道。

ロイターは関係者の話として、①ライトハイザーUSTR代表は、二国間通商協定の継続的な検証を求めており、定期的な見直しは1つの答えとなる可能性を示し、関税をちらつかせることで、改革路線を継続させる考え。 ②中国の関係筋は、米国が定期的な評価」を望んでいるが、どの程度の頻度で行うかはなお不透明で、屈辱的なようにみえる。おそらく中国政府のメンツを保つ方法を双方が見出す可能性はある。

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22:30    CAD 12月 消費者物価指数=前月比-0.1%(予想-0.3% 前回-0.4%)、前年比2.0%(予想1.7% 前回1.7%)、コア中央値前年比1.9%(予想1.9% 前回1.9%)→ 予想を上回る

23:15    USD 12月 鉱工業生産=前月比0.3%(予想0.2% 前回0.6→0.4%)、設備稼働率=78.7%(予想78.5% 前回78.5→78.6%)

0:00    USD 1月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=90.7(予想97.0 前回98.3)→ 予想と前回を大幅に下回る


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【北米】
WSJ紙は、米国産鶏肉の中国市場への輸出再開に向け米中が協議。

トランプ大統領は、個人弁護士のマイケル・コーエン氏に対し、ロシアでのトランプタワー建設計画を巡り議会で偽証するよう指示との報道を受け、民主党下院議員2人は調査に乗り出す構え。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、「高水準の経済指標は実際良好に見える」

ウィリアムズ・NY連銀総裁は、「政府機関の一部閉鎖は個人消費の足かせとなり、国民の不安も助長しており、足元の経済に多大な影響を及ぼしている」。

ウィリアムズ・NY連銀総裁は、「FRBはは利上げを検討する際に、忍耐強く指標を基に判断すべき」。

【欧州】
バンカメメリルは、2019年ユーロ圏成長率を前回の1.4→1.1%に下方修正。「ユーロ圏は為替相場の上昇、軟調な外需、通商政策の先行き不透明性という3重苦に直面」。

英議会はメイ首相の離脱協定案を否定、内閣不信任決議案を否定、市場はソフトブレグジットの可能性を意識し、2回目の国民投票や、離脱時期の延期も選択肢に。

メイ首相は、2回目の国民投票を支持せず。

イタリア中銀、2019年成長率予想を前回の1.0→0.6%に下方修正。

【アジア・その他】
中国国家統計局は、2017年のGDPを6.9→6.8%に下方修正。

ホワイトハウス、米朝首脳会談は2月末に開催。

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